他のレビューにも書きましたが……、私、BLものは書棚に残すのが少々気が引けるので、大体が携帯のコミックサイトで嗜む程度で過ごしており(これを私はテイスティングと呼んでいます)、よほど気に入った作品だけコミック本を購入しております。
で、今はみささぎ楓季さんの作品をちょっとずつ追って行っています。
みささぎさんは今年の春に、某鬼畜漫画(あ、某にならんか…)で知ったばかりの作家さんです。まずはその作品「眼鏡×御堂」を携帯でテイスティング。男っぽい「受」キャラに惹かれ、次に最近の作品ということで「野獣主義」を拝見。その後、どうやらこの方の原点は「オヤジ」(しかも受)にあるらしいということを知り、興味本位で「君」シリーズに手を伸ばしました。
そんなわけで、みささぎさんの作品として読んだのは2番手の「野獣主義」。(これはオヤジ攻、です。)最初は携帯のみで終了するつもりでしたが、その時思わず「君」シリーズにハマってしまい、そのコミック本購入のついでにこちらも購入しました。
感想ですが……こんなに思いやりのないカップルは久々に見ます(笑)。攻も受もひどい扱いです。ただそれが、笑いを誘います。
お互いのどこに惹かれたのかも分からないし、好きになった理由が「そんなことで男が男に惚れる!?」みたいな内容だし、攻の黒瀧はただの野獣だし、受の伊吹はツンデレと言うよりほだされやすいただの頑固者だし……って……、「あっ、そんな二人を主役にした漫画かっ!!」と、読み終わってから何だかちょっと苦笑いです。
「野獣主義」というタイトルゆえでしょうか……。じんわりした恋愛モノではありません。攻のオヤジは、もうただのセクハラオヤジです(笑)。デキるかデキないかに重点が置かれていて、何だか伊吹に同情したくなります。その同情を誘うところが、この作品の魅力かもしれません。
脇のキャラがそこそこいい味出しています。(平均年齢、高いかも……。)存在感はあるのに、主役を食わない感じの露出が良いです。ただし、誰も彼も身勝手です。主役同士も互いに優しくないですが、脇の面々も主役二人に優しくないです。一番むごいのは伊吹です。誰もが彼を「エロい受」にしか見ていません。
そして誰もが黒瀧を責めます。どう見ても責められて当然の男です。
そんな男に惚れていく伊吹と、意味も分からずおあずけを食らう黒瀧のもどかしい関係を楽しむお話です。
すでに読んだ作品との比較になりますが、「君」シリーズでは皆が収束に向けて七転八倒するのに対し、こちらはやたら引っかき回そうとしてドタバタしているイメージ。でも何だろう……。まだハマってはないんですが、みささぎさんの作品は、この周囲の面々と主役たちとの絡みがけっこう私のツボです。
何だか一生懸命書いてしまいましたが……多分読み始めた以上続きも読むと思うので、これからという意味で星3つから始めさせてもらいます。