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野火 (新潮文庫)
 
 

野火 (新潮文庫) [文庫]

大岡 昇平
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (26件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

商品の説明

第3回(1951年) 讀賣文学賞小説賞受賞

出版社/著者からの内容紹介

昭和二十六年『展望』に連載、読売文学賞を受けた。戦後文学【野火】は、近代の西欧文学に伍そうとする意欲と、大戦で味わった精神の所産の二つが火のような要求となって結晶した作品。(武田泰淳)
--このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

登録情報

  • 文庫: 182ページ
  • 出版社: 新潮社; 改版 (1954/04)
  • ISBN-10: 4101065039
  • ISBN-13: 978-4101065038
  • 発売日: 1954/04
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 0.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (26件のカスタマーレビュー)
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43 人中、39人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
 生の極限に達した時、人は何を思い、どう行動するのか。
 異国の地で敗残兵となった「私」は、与えられた一個の手榴弾によって死の自由を手にしながら、常に生を選択する・・・。

 緻密な描写は、今まで飢餓というものに無縁だった身にも、ほとんどそれを体感させる。安易な感傷を峻拒する内容は研ぎ澄まされた文体と完全に一致している。必然的に「私」の行為も「私」によって容赦なく分析されていく。
 
 深遠な思想を浅薄な読み方で汚(けが)すべきでないと思うと、身が引き締まり、意識的に速度を落とした。
 泣けばストレスが緩和されると聞くが、涙で洗い流すことなく、歯を食いしばって読んで頂きたい。
 

このレビューは参考になりましたか?
31 人中、28人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By カスタマー
形式:文庫
当初学校の図書館で、三島由紀夫の著作を目当てで、大岡昇平とともに載せられている分厚い本を借りた。大岡昇平は全く馴染みのない小説家だったけれど、三島由紀夫を読み終えて、大岡昇平の「野火」をなんとなしに読みはじめたとことろ、戦争を知らない私にとってとても衝撃的で、ナバ-ルで飢え死にした大々叔父がいたことを思い出した。

大江健三郎の初期作品ともまた違う、戦争の悲惨さや、人間の生の極限が巧みな、それでいて実直な筆で描かれ、読み終えて、現代の小説家が決して捉えることのできない生の証・執着がそこにあった。
まちがいなく、この「野火」は未来永劫受け継がれていかなければならない日本の名著だと感じた。

このレビューは参考になりましたか?
8 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 南コータロー VINE™ メンバー
形式:文庫
本書は、生還率3%と太平洋戦争中最も苛酷な戦場となったレイテ島において、
実際にあったと言われる兵士同士の人肉食いがテーマとなっている。
こういう事態が起こった背景には、補給を殆ど無視した軍の無謀な作戦によって
多くの兵士が飢餓状態に陥ってしまったという事実がある事を一応指摘しておきたい。
本書で描かれた兵士同士の人肉食いを通して、
極限状態に置かれた人間が、どこまで人間としての尊厳を保つ事が出来るのか?
そもそも人間性とは何かについて考えさせられる。
そして「人間はどんな異常の状況でも受け容れることが出来るものである」
という本文中の言葉から、人間性を超えた生命力の凄まじさを感じた。
文学作品としても再度棒線を引きながら熟読してみたい程、
文学的完成度の高い傑作だと思う。
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投稿日: 2008/6/22 投稿者: えびす
死の淵で
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投稿日: 2008/1/24 投稿者: uma_nosuke
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