戦後になって幾つかの雑誌に発表された「奇談クラブ」を全話収録し、更に埋もれていた中短編を幾つか収録したもの。但し、戦後の「奇談クラブ」は「宝石」がスタートであった為か殆どがミステリーかサスペンスの類で、戦前のシリーズの様な幻想性は見られず小ぢんまりと纏まったものが多く、全体としてスケールダウンしてしまった感じで、第一シリーズと第二シリーズに見られた荒唐無稽な面白味に欠け、短いものが多いせいか筋立ての起伏もあまり無く単調な感じだ。
その他に収録されている単発ものの時代伝奇小説は、編者の方針からエログロ要素のある作品中心に選ばれている。
この調子で、SFをはじめとした埋もれた作品をどんどん発掘紹介して行って欲しい。