私が野村監督の著書を読むのは4冊目ですが、今回のこの「野村主義」も、非常に楽しめました。この著書も優れた文章で非常に読み応えがありました。
今回の目新しい点は、中日・落合博満監督について今までより深く語っている点、また、現在楽天にいる岩隈・山崎・田中への苦言や期待を、最近のエピソードを交えながら示している点、さらに海の向こう側メジャーリーグの監督たちにライバル心を覗かせている点などで、まだまだ情熱が衰えない野村監督の言葉は、部分部分で思わず呻ってしまうほどの内容でした。
さらに個人的に面白かったのは、楽天フロント陣との交渉に関する内容で、いかにもIT企業らしい振る舞いをしてくるフロントに対する野村監督の苦言です。「1年で次期監督を育てろ」というフロントに対する野村監督の苦言は、「そこまで言ってしまって大丈夫なのか?」と思うほど踏み込んだ文章で、非常に面白かったです。
野村監督の本が好きな方にも、まだ野村監督の本を読んだことがない人にも、この「野村主義」はお勧めできます。
*追記*
「使い回しがほとんど見られない」とレビューしていた方がいらっしゃいましたが、私は過去に「野村ノート」「エースの品格」「あぁ、監督」の3冊を読みましたが、7割くらいはこの3冊と内容がかぶっています。ご注意を。
*阪神の九万オーナーとの交渉 ヤクルトの相馬社長の全面協力 南海・鶴岡監督との関係 ヘッドコーチにブレイザーを起用 巨人・川上監督への評価 ヤクルトの後継者にあたる若松と古田への評価 江本と江夏とのエピソード 外国人監督に対する考え シダックス野球部での野間口の継投判断の失敗 落合監督の日本シリーズでの山井から岩瀬への継投の是非 リーダーシップと組織論 ect.