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12 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
野球を通して、実社会の人間模様を反芻,
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レビュー対象商品: 野村ノート (単行本)
苦労人で、もと南海の強打者で、ぼやきの野村監督が野球論を語る。多くの場面では、選手の実名を出して、技術論を説いている。これらは野球ファンの観点から読むと面白い。しかし、それだけだと、野球技術書になってしまう。本書の目玉の一つは、第7章「指揮官の重要な仕事は人づくりである」だ。選手に必須の要件を、自ら気付かせる様にしむけ、一方では、広い意味の後継者を育てる事を重視する。これらの事は野球という枠のみの事ではない。 実社会に広く当てはまる部分が多い。 本書の優れた点は、枝葉末節的な技術論に終始している様に見えて、 実は、その積み重ねの中から別の視点のポイントが浮かび上がってくる、 という事だ。 特に、会社などの「組織」で仕事をする人間にとって、 改めて考えさせられる部分が多い。 著者が知ってか知らずか、含蓄のある書になっている。
77 人中、69人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
ボヤキもまたよし,
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レビュー対象商品: 野村ノート (単行本)
本書に書かれているのは、野球の技術論が半分、野村監督の人生観、人材育成論等が半分というところでしょうか。技術論もいいのですが、私たちふつうの野球ファンにとって面白いのは、やはりそれ以外の内容です。 プロ野球選手の人生は現役を終えた後のほうが長い、と野村監督はよく言いますが、本書でも、「何よりも人間的な成長が不可欠」、と強調しています。甘やかされて育った選手は後で苦労する、という実例にあの有名投手の名前も挙げていましたよ。 反面、自分自身の至らぬ点も明かしています。 著者が阪神の監督を辞任した2年後に、星野監督が阪神を優勝させました。 当時、阪神のオーナーに言われたのは、 「野村くんと星野くんには決定的な違いがある。野村君は詰めが甘いよ」 ということでした。 野村監督は「4番を獲ってくれ」「エースを獲ってくれ」とフロントに要求しましたが、実際に誰を獲ってほしいとか、積極的にFA交渉に乗り出したりしませんでした。監督の仕事ではない、と思ったからです。 しかし、星野監督は違いました。フロントに「伊良部」という実名をあげて選手を獲得させ、金本をみずから口説き、さらにコーチ、選手などチームの3分の1近くを入れ替えました。 著者は、確かに自分は詰めが甘かった、と率直に認めています。 監督として確信に満ちた内容が多かったのですが、自分が育てた選手に対するボヤキには、ちょっと笑ってしまいました。 何でも、ID野球を一番仕込んだはずの古田から年賀状も来ないそうです。もちろん、お中元やお歳暮も一切ないので、たまにテレビのインタビューで 「野村さんに感謝しています」と古田が答えても、 「いかにも無理やりいわされたという感じで、 私はいい気持ちがしなかった」 といじけてしまっています。 こういうところが「月見草」なのかもしれませんね(笑)。
43 人中、38人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
野村氏の人生で考えたことが書かれてある。,
By まるちゃん (東京都品川) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 野村ノート (単行本)
印象に残ったこと○人生と仕事は常に連動している ○人生論が確立されていない限りいい仕事は出来ない ○理想と現実のギャップがあるからこそ努力が要る ○無形の力が必要。 情報収集と活用、観察力、分析力 判断力 決断力 先見力 ひらめき、鋭い勘など ○原理原則が偉大なる常識である。 具体的な選手名や過去のエピソードなどがいくつもあるので 純粋に野球好きの読み物としても面白いし、 野球を知らない人も野村氏を知るにはもってこいの本。 抗うのではなく、受け入れ、考え、結果を出した。 その外見とぶしつけな物言いから勘違いされることも多いが、 自分のことを知ってもらいたいと潜在的に思っているのだと思う。 だけれども、少しの時間では伝えきれないので テレビ等ではあまり多くは語らない。 テレビなどではいつも一種の諦めにも似た心境を感じることがままある。 『君たちは僕をそんなに理解できないだろう』というように。 王さんや長嶋さんのような花形ではなく、 自らを月見草と評した野村氏。 まさに対極のような生き方であると思うが 野村氏には人間としての光のみならず影があるところに興味を引かれ、 深みを感じ、カッコイイと思える。 光をただ求めるのではなく、 影もしっかりと見つめることの大切さを感じた。 大成した人物は、 物事を客観視できる視点に非常に優れており 総じて分析的でよく考えていると改めて思った。 抽象的な観念論を実際に体験し 具現化して語っていることで重みを増しているのである。
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