プロ野球評論家のコメントや著作が「評論として」面白いか否かは、言いにくい批判の部分をはっきりと書いているか、そこを掘り下げているか、そしてその見方に共感できるか・・・であると思います。この点、野村さんと豊田さんの著作は、とても小気味よい切れ味で、好きです。「自分はすごかったけど、それに引きかえ、今の選手は」という一部の昔の名選手にありがちな独善的な視点でもありませんし。
今回の本も標準レベル以上の面白さです。それなのに、もやもやした読後感が残ります。
これは広範囲をカバーしようとした結果、掘り下げが浅かったからだと思うのです。
例えば、いい豆で作ったけど、でもコーヒー牛乳でした・・・というような感じとでもいいますか。
売らんかな・・・であればこの程度の掘り下げ、この価格帯なのでしょうが、小うるさい野球マニアがじっくり堪能できる
そんな奥行き、掘り下げの本が読みたいです。もしそんな内容だったら、少しぐらい高くても小うるさい野球マニアは必ず買います。
でもそうすると部数は1万部ぐらいかもしれませんから、コマーシャルベースには乗らないですかね。