野村克也ダイジェストといった趣の本である。野村氏の
著作は数多いが、本書は野村氏本人が執筆したものではな
いところが特徴的である。
野村氏が他の監督と最も違う点は、選手に対して技術論
よりも人生論を説くことらしい。本書には、そのエッセン
スが詰まっている。中でも、わたしは「言い訳は進歩の敵」
という言葉がたいへん気に入った。何かうまくいかなかっ
たとき、言い訳して責任転嫁してしまうのが一番楽である。
しかし、そうすることによって自らを省みる機会を失い、
進歩の妨げとなる。
構成もよくまとまっており、たいへん読みやすい。
自己啓発書としてたいへん優れた本である。