いろいろなことが明らかになりかけてくる巻。
そんな感じで,先が気になってくる。
ただ…
この作品,奇をてらったような意外性に走りかけてはいないか?
……と少々気にもなっている。
ジェラルドが,鮮やかに緒戦を飾ったのも,読む側としては胸がすく。
しかし……
「想像を絶するほどの距離にいる艦隊」が,「映像にはっきりと映っている」はずの設定なのに,どうしてジェラルド艦隊は,最初の斉射を敵艦隊に浴びせて混乱に陥らせるまで敵に捕捉されていないのか。
大事な局面だから,格好良く登場させたかったのだろうけれど,何かの秘密兵器でもないのに,いきなり敵に一撃を与えるまで捕捉されていないなんて……反則だろう。話のつくりが雑すぎる。
そこの部分を読みたかったのに,あっさりとこうなって敵艦隊を打ち崩してしまってビックリした。
敵にすればたまったものではないだろう。
もう少しで…というところで,突然目の前に現れた艦隊に奇襲を受けて撃たれるのだから。
ここ,本当に田中先生がつくったの?と問いたくなる。
せっかく面白いストーリーができているのだから,きちんと持ち味の「必然な流れ」をモットーにつくってもらいたい。