内容紹介
▼第7章▼第8章▼第9章▼第10章▼第11章●登場人物/袈裟掛け(人喰い巨羆。胸に袈裟をかけたような白い毛を持つ牡)、太田三郎(袈裟掛けに妻と息子を殺された開拓民)、谷喜八(集落随一のの名マタギ。袈裟掛け討伐に執念を燃やす)●あらすじ/雪山の中、マユを一心不乱に喰らう羆(ひぐま)の“袈裟掛け”。しかし、さすがの袈裟掛けも大人一人分の肉を一気に喰らうことはできず、残りを雪の中に隠して眠ることにする。一方、羆に襲われた太田家の隣家・明景安太郎の家では、この惨状をだれが役所に伝えるか話し合われていた。しかし、つい今しがた衝撃の惨状を目の当たりにした開拓民たちにとって、その役を自発的に引き受けるものなど一人としているはずはない。結局くじ引きで決めることになるのだが…(第7章)。▼レーダーのように鋭敏な耳で、近くに人間がいることを察知した袈裟掛け。彼らは、袈裟掛けが唯一恐れている黒い筒(鉄砲)を携えている。袈裟掛けは迷った。あの人間どもと戦うべきか、回避すべきか…。しかし、人間たちの脅えきった屁っぴり腰を見て袈裟掛けの心は決まった。そして、5本の銃口が自分からそれた瞬間、袈裟掛けは人間たちに襲いかかった!(第8章)●本巻の特徴/人間の肉の旨さを覚えてしまった羆が、1度ならずも2度、3度と民家を襲う様が、迫力ある描写で描かれる。そこには、何の罪もない者を殺された人間の悲しみと、自分の縄張りを人間どもに奪われた羆の怒りが込められている。
出版社からのコメント
自然派No1の矢口高雄が臨場感豊かに描くノンフィクション漫画。北海道の原野に驚愕のドラマが展開する!