内容紹介
野台湾塩行は、日清戦争によって日本が領有することとなった台湾において、国内最大の製塩家であった児島郡味野村(現、倉敷市児島味野)の野家(当主、野武吉郎)が設立した企業体である。 本書の構成は、上下2巻、本論と史料編の二部からなり、1900年の開所から1937年の閉行・撤退に至るまで約40年間の野台湾塩行の全容を明らかにしている。 本論では、野家の台湾進出に至るまでの歴史的経過を述べ、次に史料編掲載の史料に基づき、野台湾塩行の成立より台湾撤退に至る軌跡を叙述。史料編では、本論の叙述に依拠した史料を網羅し採録、特に関係者の実地踏査記録や、内地本家と台湾支店(塩行)との交信記録はもれなく収録している。 近代日本政治史・経済史研究、台湾経済史研究に必須の書!
著者について
1936年 岡山県生。 1958年 岡山大学教育学部卒業。 関西高等学校・岡山東商業高等学校教諭などを経て、1989年 広島県立広島女子大学助教授、1994年 山陽学園大学教授、2006年 山陽学園大学特任教授を経て、 2009年 退職。現在 財団法人竜王会館理事、 学校法人山陽学園監事、 日本塩業研究会代表を務める。 主著 『日本地主制成立過程の研究』 (福武書店) 、『備前児島野家の研究』 (共著、 竜王会館・山陽新聞社) 、『岡山県の百年』 (共著、 山川出版社) 、『次田大三郎日記』 (共著、 山陽新聞社) 、『山田方谷のメッセージ』 (吉備人出版)、『小西増太郎・トルストイ・野武吉郎交情の軌跡』 (吉備人出版)