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野中広務 差別と権力 (講談社文庫) 文庫 – 2006/5/16


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商品の説明

受賞歴

第26回(2004年) 講談社ノンフィクション賞受賞

内容(「BOOK」データベースより)

権謀術数を駆使する老獪な政治家として畏怖された男、野中広務。だが、政敵を容赦なく叩き潰す冷酷さの反面、彼には弱者への限りなく優しいまなざしがあった。出自による不当な差別と闘いつづけ、頂点を目前に挫折した軌跡をたどる講談社ノンフィクション賞受賞作。文庫化に際し佐藤優氏との対談を付す。

登録情報

  • 文庫: 448ページ
  • 出版社: 講談社 (2006/5/16)
  • 言語: 日本語
  • ISBN-10: 4062753901
  • ISBN-13: 978-4062753906
  • 発売日: 2006/5/16
  • 商品パッケージの寸法: 14.8 x 10.6 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (48件のカスタマーレビュー)
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カスタマーレビュー

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31 人中、29人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 投稿者 hennna 投稿日 2004/10/11
形式: 単行本
野中広務という不思議で特異な政治家の原点を解明しようとしたノンフィクション。「反差別」と「権力志向」が同居した野中の行動のプロセスが戦後政治のを背景に辿られている。
野中が被差別部落出身ということは、公然の秘密だった。野中は、自分が受けてきたいわれなき差別を、個人の力や革新政党の力でではなく、保守・自民党の力ではね返そうとした。そこに野中の特異性がある。
また特筆されるのが、野中と公明党・創価学会とのつながりである。弱みを握られた公明党側が野中に接近したことが、後の「自公連立政権」につながっっていったという著者魚住氏の結論は、現在の政治状況からみても、まことに興味深いものがある。
現在、連立のパワーバランスによって何とか持続しえている小泉政権。その小泉を痛烈に批判しているのもまた野中なのである。
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27 人中、25人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 投稿者 murayasu65 投稿日 2005/12/11
形式: 単行本
 この本、読み方は色々できる。地方政治、ポスト55年体制の国政変動、企業と政治、政治家個人の関係、どの視点から見ても面白い。こうしたテーマについて、マスコミのタブーである被差別部落問題をベースに置きつつ突っ込んだ取材を敢行したこと、それだけでも価値は高い。

 ただ私は、弱者の地位にありながら逞しく生きる人間として野中を知ることができたことこそ、一番の収穫であったと思う。特に驚いたのは、差別と闘い続ける彼の人生の中で、差別をカサに利権にしがみつくことには(本書の見た限り)賛成していないところである。

 被差別部落問題について、野中は部落に特別な処遇を施すことではなく、部落の自助努力の必要性を常に強調する。このことは彼自身の生き方そのものだったのではないだろうか。この本を読んでそう思う。

 政治家野中の情報戦の逸話には背筋の凍るものがある。そうした政治的権謀術数はともかく、被差別者としての地位に負けず、それを逆手に取ることもせず、一人の人間として強く生きる彼の気概には脱帽である。
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7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 投稿者 かぬひもと 投稿日 2012/4/19
形式: 文庫
「メディアと権力」で渡邉恒雄の生い立ちと実像を余すところなく明らかにした魚住昭氏の著作。のっけからぐいぐいと読者を引き込んでしまう筆致はさすがと言って良い。京都府の被差別部落出身者である野中氏が園部町長を皮切りに京都府議会議員、副議長、国会議員へと出世の階梯をよじ登っていく過程のドラマも迫力があるが、NHK会長シマゲジ追い落とし、経世会分裂と金丸追い落としを巡る小沢一郎との確執、自民党下野と社会党との連立による政権復帰、加藤の乱を巡る攻防と野中広務の八面六腑の活躍には目を奪われるものがある。

自自公連立の歴史的意味合い、なぜ公明党は自民党との連携を選んだかの分析も「なるほど、そうだったのか」とうならされる。

それにしても野中広務という男は、一体何がやりたくて政治家になったのか。かれを突き動かした「業」とは一体なんだったのか。これがさっぱり見えてこない。権力奪取に向けての凄まじい情念、
ライバルを蹴落とし、叩き潰す容赦なさ、相手を篭絡する時にみせるアメとムチの使い分け。どれもこれも尋常ならざるものがある。野中に潰された政治家も柿沢弘治ほか数知れない。しかし相手を潰し破壊するのは得意でも、その結果何をやりたかったのかという政治家としてのロマンが見えてこない。目先の取引、対立する相手と相手の間にたって両方から重宝がられ影響力を拡大する
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8 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 投稿者 aswd 投稿日 2009/1/27
形式: 単行本
異能の政治家、野中広務を描いた伝記。
著者は、一般的なマスコミ報道では触れられない、被差別部落出身という出自についても真正面から取り組み、そのような視点を通じて、野中の実像に迫っている。
ただでさえ政治家と取材者との間合いは常に難しいと言われるし、本書の取材がされた当時、野中は未だ議員在任中であった。
しかし、野中に対する遠慮は感じられない。光・陰の両面が見事に描かれている。
後に出版された「野中広務 権力の興亡 90年代の証言」(野中へのインタビューに基づき構成されたもの)と比べても、はるかに迫力に満ちている。
一級の伝記だと思う。
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79 人中、68人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 投稿者 gehararigo 投稿日 2006/7/6
形式: 文庫
野中広務;不思議な政治家だと思っていました。田舎の町長から府議会議員へ、そして50歳半ばで中央政界に来たら、わずか10年余で権力の中枢へ上り詰め、小泉政権からは抵抗勢力の代表として引退を余儀なくされた男。 ある時は保守、ある時は親共産党知事の懐刀。 そして誰よりも役人と同僚政治家に恐れられた男。反面、弱者には優しい男。このような男の真相に、気鋭のジャーナリストが挑んだ力作です。

野中は言う、「君が書いたことで私の家族がどれだけ辛い思いをしているか」。 それに答えて著者が言う。「誠心誠意書きました。これが私の業なのです」。 野中の育った環境、時代背景、政治的闘争歴が彼の政治家としてのありようを規定したことが克明に語られています。 現在進行形の政治の姿を知るまたとない本といえるでしょう。 また、文庫版は、著者と異彩の元外務官僚佐藤優の対談と佐高信の解説がついており、単体でも読ませる濃い内容となっていました。現代政治とどろどろした地方風土を理解する上でまたとない本としてお奨めです。
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