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最も参考になったカスタマーレビュー
9 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
人が生きて死んでいくという事の自然性と自由,
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レビュー対象商品: 野の花の入院案内 (単行本)
人の魂は自由であり、どのように死んでいっても良い。徳永先生の飄々とした立ち位置は医師から見て理想です。どんなに書類でがんじがらめにして同意書を頂いても、どんなにガイドラインに沿った治療をしても、どんなに最先端の治療をしても、満足した死を迎えることはできません。人が人には何もして上げられないという前提の上に、何をして上げられるのかという正解がここにあります。
医療者としては、正解にたどり着くためには、沢山の目の前の事象の中に眠るものを感じる感性を磨き観察しながらも、空気のように自分自身の存在を消す必要があるという究極の技が必要であることを知らされました。 さらっと読むだけでも、人の命の尊さが伝わる良書です。 クリスマスの静かな夜に読むのも良いでしょう。
4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
患者にも家族にも医療従事者にも読んで貰いたい,
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レビュー対象商品: 野の花の入院案内 (単行本)
私はホスピスに詳しいわけではないが、野の花診療所の患者と家族に対する思いやりやケアのあり方がひしひしと伝わってくるような、優しい気分に包まれた本でした。
ホスピスとは、どこでもこういった気持ちで患者を迎えているのかどうかは分かりませんが、体の痛みだけではなく、精神的にも新しい旅立ちへ心置きなく向かえるような患者の元気であればなんでもないかもしれない“やっておきたい”望みに応えるケアを仕事だからでなく「させてもらう」気持ちで取り組んでくれるここに入られえる患者さんは幸せだと思います。 大変な日常のケアに疲れた周囲の人たちに是非読んでもらい、あたたかな気持ちを取り戻して欲しい本です。 “読ませる”筆力で迫ってきたわけではないので、☆4つにさせていただいていますが、当事者の方々にとっては☆5であろうかと思います。
5つ星のうち 5.0
死ぬことを語り合える本だと思います,
By はるちゃん (愛媛県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 野の花の入院案内 (単行本)
その問いにひとつの示唆を与えてくれる良書だと思います。
私の義母は長く原因がはっきりしない、体に異常はないのに、立ち上がると激しい頭痛がおこり20年近くも悩まされて亡くなりました。 人間は「死」から逃れることができないのだけれど、私たちは「死」を正面から取り上げたり、話題とすることを避けてきたように思います。 『癌』と向き合われた患者さんとそのご家族、徳永先生とスタッフが織り成す診療所の世界が読者に見えるようにいきいきと描かれています。 病気を患って死と向き合うとき、患者は、家族は、辛く悲しい思いに打ちひしがれてしまうことは容易に想像できます。 しかし、ここの患者さんたちは徳永先生のどこかひょうきんな性格に乗せられて(?)自分らしく死ぬことができているように思います。 どこも悪くはないのに症状として出る「頭痛」に悩まされ床について20年も晴れやかには生きられなかった義母の晩年を思うと、 「こころ」のあり方が生き方(「死に方」)としてとても重要なことなのだと思います。 徳永先生の「野の花診療所」のことを知ったのはある雑誌に紹介されていたからですが、患者さんの尊厳を尊重する先生の態度には大変心うたれるものがありました。「死」は悪いものじゃないよ、とさらりと言ってのけるあたりが徳永先生らしい気がします。 無理をして、がんばって、引き伸ばして、苦しんで、少しでも長く生きるのか、もうここらで「私は十分生きたよ」といって「死」を楽に迎えるのか。「野の花診療所」というところで亡くなられた人たちの徳永先生から見た記録ですが、そこからそうした私の疑問にある程度の好感の持てる答えを得ることができたと思います。
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