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漢字が多くて慣れないのは、最初の10ページだけ。
すぐに、あなたも、“オレってたいしたことないなぁ”と
思っている、若き日の重耳といっしょに旅立てるはず。
もっと、若いときに出会いたかった1冊です。
重耳と作品名に付いてはいるものの、全3巻あることから、重耳の祖父、父、そして本人というように少しずつ主人公を形成する要素として中心人物が丁寧に変化していくのが、ごく自然で、読んでいて分かりやすかった。
まず、上巻は晋の武公、称を中心として話が展開する。占いである卜(ぼく)の話、有能な人物との出会い、本家との戦い、息子に対する想いは読んでいて絵が頭に思い浮かび、どんどん先を読みたくなってしまった。他の歴史物に比べ、感情を比較的抑えた表現のせいか、華やかさはなく若干地味な印象ではあるが、忠実に頭に描ける作品としてこれに勝るものはない気がする。
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