「フレンチ・コネクション2」は間違いなく傑作である。
そして本作も傑作である。
だが「フレンチ・コネクション」の名を冠していなかったが故に、本作は長きに渡りある種の「知る人ぞ知る」的作品となっていた。
「セブン・アップ」はあのジュースの名前であるが、同時に本作では
「彼らに逮捕されると七年以上の刑を食らう」
と恐れられた故に付けられた渾名である。
ポイントはこの渾名が、「フレンチ・コネクション」のジーン・ハックマンとロイ・シャイダーが演じた実在の刑事の渾名でもあったと言う事だ。
そしてその「フレンチ〜」にもアドバイザーで参加したシャイダー演じるバディのモデル、ソニー・グロッソ氏が本作でもアドバイザーとして参加している。「フレンチ2」が一作目の実録路線から、完全なフィクションに転換したのとは好対照である。
実は「フレンチ・コネクション」の撮影はトラブル続き(主にウィリアム・フリードキン監督と本物の「ポパイ」の現場での暴走)だったと言われている。それについていけなくなったグロッソ氏は、制作途中で離脱したと言う。結果的にアカデミー賞を受賞した事で暴走はプラスに転がったのだが。
そのグロッソ氏の監修の元に「フレンチ・コネクション」の製作陣が、ポパイがマルセイユに乗り込んでいる間にバディを主人公に据えて作ったのが本作と言う訳だ。邦題に「特捜班」と付いてるだけに少数精鋭のチームプレイで捜査するのだが、この時期の刑事ものは主人公が上司の命令に従わず単独捜査するパターンが多いのでそこも見所と言えるだろう。
「フレンチ〜」の実録路線とカーチェイスを継承しつつ、よりハードボイルドな仕上がりになった本作。
フレンチ・コネクションが好きな人には必須アイテムなのは言う迄もないが、広く「刑事もの」が好きな方には是非おススメしたい作品である。