通説・判例と主な学説を紹介しつつ、新堂説を軸に自説を説いている。自説と言ってもとくに斬新な点はなく、各説を比較したあとで「この辺が妥当かな」と最後に付け加える、といった感じ。そして自説のキレがいまいちなのと比例して、文章のキレもちょっといまいち(けっしてわかりにくい文章ではないが)。
新しい説を説くために書いたわけではないかもしれないが、兼子、三ヶ月、新堂と比べるとどうしてもおもしろみやスゴみが劣るように感じる。
ただ、民事訴訟法の大事な問題点や主な学説を要領よくまとめているので、一冊持っていると安心だし、試験勉強にはかなり使える思う。注や参考文献も詳細に載っているので、わからないことを調べるという時には役に立つと思う。