というのが正直な感想。
空襲に関しては米国への非難の声が大きいが、戦闘地域でない都市を、
計画的に継続して空襲する作戦といえば、はしりは日本だった。
本書のこの主張は、(悲しいことに)理にかなっている。
(評者自身は重慶爆撃について、この本で「勉強」したわけではない)
史実の検証以外の点では本書に対する異論も多々あるが、第二次大戦前後の
空襲は政府間では「お互い様」で終わっている感もあり、「日本もやっていた」
という認識はきちんと持っておかなければならない(もっとも中国は日本を、
日本は米国を、相手と同じように空襲することは不可能だったが)。
爆撃に関する基本的な資料にも触れており、重慶爆撃について調べたい人の
要求にも応えられる一冊。