重大事故を、各々自動車、鉄道、宇宙、建築、原子力、プラントに分類して
事故に対する背景と調査から読み取れる結論を中心に専門家や雑誌記者の
論考が展開されています。マスコミの報道などから抱いていた印象とは
全く異なる視点からの切り取り方で客観的に技術の問題に焦点が絞られて
おり、信頼性も高い考察だと思います。分野が関連している技術者には、
是非お薦めしたい一冊であります。
日経メカニカル等での連載を読んでいる時から感じていたのですが、自分の
専門から離れるほど原因と現象を理解するのが難しくなり、得られる教訓を
一般化できず自分の仕事へのフィードバックがかけられないことを残念に
思います。各事例から引き出される一般的な思想を巻末にでもまとめて
欲しかったです。