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本書は、9・11同時多発テロ、三原山噴火、阪神・淡路大震災、地下鉄サリン事件、えひめ丸事故などの国家レベルの危機や、雪印乳業や三菱自動車などのビジネス上の危機下でのリーダーシップを取り上げる中で、日米の彼我の差としての「農耕民族」「狩猟民族」の違いを論じ、「平時の能吏」に対する「乱世の雄」の必要性を説き、危機管理の要諦としての「オレがやらずに誰がやる」の精神を説きます。「異常なし報告」「念のため報告」「拙速報告」や、「一段命令・二段命令・三段命令」など、ビジネス界や個人レベルにも応用できる、乱世を生き抜く知恵を学んで欲しいと思います。
この本は危機管理の具体例を通し、読者の意識を高揚するものであることは明らかですが、社会人としてあるいは経営者としての気構えみたいなものも散見していて、全体としての論点が少々ぼやけている印象もあります。他面、国を揺るがすほどの重大事件が起こったときに、当時の政府や官僚組織ではいかに解決が困難であったか、またそれが普通であって佐々氏や同じような志の人物がいかに疎まれたか。私たちから見ればアホらしくなるような状況が、当時は厚い壁として立ちふさがっていたことがよくわかります。
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