「四十五年目の真実」若き月光パイロット黒鳥氏を中心に、苦しい防空と戦後を描きます。
「さいはて邀撃戦」太平洋戦争の一部でありながら認知度がごく低い、アリューシャン近辺で戦った陸軍航空隊の苦闘。海軍機を誤って撃墜する様子は、読む側にすら緊張を強います。
「敵国から凱旋」捕虜となって米本土に連行された将兵の苦悩と戦い。
「激突の果てに」南太平洋のある夜に起こった、月光とB‐25の対決、そして二人のパイロットの戦後。
「『流星』の名のごとく」報われなかった航空機。部下とともに死ねなかった者への長き報い。
「最強の防空部隊・302空」
「302空の最後」302の二つの戦い。東京の空を守るためいかに戦ったのか。敗戦という現実を受け容れるためいかに戦ったのか。
全編を通じるのは、(八月十五日は終戦記念日ですが)あの日に全てが終わったわけではなかった、ということでしょう。
敗戦でも終わらなかった戦い、敗戦で始まった戦い。
そういったものが存在したこと・存在することを再認識させられます。