酷道趣味人の生き様が実に生き生きと描かれている一冊。だが、通常ですら通行に神経を磨り減らす道で、「冬期通行止め」を無視して雪中突破を図ったり、余裕のない計画(行き当たりばったりや思いつきの行動も多い)で、疲労もあろうなか走破したり。割と非常識な行動が多いので、真似することはお薦めしない。
ただ、著者はホームページをを作成してまで活動している故か、文章は面白く、下の欄に付記されているメモ書きのような注釈も気が利いている。写真の撮影ポイントもうまいので、酷道が持つ、びっくり箱のような期待感がそそられ、その点はとても楽しめた。著者独断で酷道を「不快適度」「死ぬ度」「マニア度」を五段階評価しているが、冗談抜きに危ない目に遭っているので、どうしても走破するのであれば、くれぐれも事前に十分な調査と準備をされたし。著者も本文中に書いているが、国道で遭難したのでは洒落にならない。