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酒道入門 (角川oneテーマ21)
 
 

酒道入門 (角川oneテーマ21) [新書]

島田 雅彦
5つ星のうち 2.8  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

ハシゴ酒、朝酒、風呂酒、女性と呑む酒、野酒・・・酒の世界は奥深く、人生に豊かさをもたらします。文壇界屈指の酒飲みが、酒を楽しむコツを指南。現代人のための新しき「酒道」がここに誕生!

内容(「BOOK」データベースより)

現代のバッカス・島田教授が、酒の深淵な楽しみと作法を伝授。つまるところ酒上手な人というのは、飲み方がきれいであるということになります。一緒に飲んでいて気持ちがいいこと。一緒に飲みたがる人が多いこと。どうすれば一緒に酒席を交えたいと思われる人になるかを考えていけば、すなわち酒上手になれるわけです。

登録情報

  • 新書: 181ページ
  • 出版社: 角川グループパブリッシング (2008/12/10)
  • ISBN-10: 4047101664
  • ISBN-13: 978-4047101661
  • 発売日: 2008/12/10
  • 商品の寸法: 17 x 10.8 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 2.8  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 341,867位 (本のベストセラーを見る)
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酒をたしなむ 2012/1/21
By 志村真幸 トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
形式:新書
 茶道のような「酒道」を構想した本。しかし、形式張った「道」というよりは、大人のスマートで楽しい酒の飲み方をアドバイスするといった内容だ。
 全体はおおよそ三部構成で、最初に酒道について語られる。他人から一緒に酒を飲みたいと思われる人間になるにはどうすればいいか、無礼講の理想と現実、女性を口説くときの酒など。
 それから、これまで島田さんが世界を旅して飲んだ酒のエピソード。アメリカ、東欧、ロシア、台湾と各地でいろいろな酒を飲んでいて羨ましい。ニューヨークのバーのエピソードが印象的だった。
 そして最後は東京近郊の居酒屋のこと。あちこちの名店を紹介しているのだが、そのセレクションやオススメのポイントにも、ちゃんと「酒道」の考えが貫かれているのがおもしろい。
このレビューは参考になりましたか?
9 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By かる
形式:新書
「酒入門」ではなく、あくまで「酒道入門」です。焼酎やワインの蘊蓄が語られているわけではなく、酒と付き合って生きていく際の心構えやスキルが書かれています。著者も相当リラックスして書いているのでしょう。文体は軽妙、且つコクがあって深い。美味しいお酒を味わうかのように、一気に読めます。

それでは、著者が説くところの酒道とは何か。通底しているのは「酒を巡る多様性を愛すること」そして「美意識を忘れないこと」の2つかと思います。

高い酒に安い酒、都会の酒に田舎の酒、世界で飲む酒とそれを引き立てる肴、酒場での出会いなどなど、酒があり人がいるところには「無限のバリエーション」が存在します。時にはハズレを引いたり痛い目をみることも覚悟の上で、その多様性に積極的に身を委ねること。そしてどんな場面においても、気取らず気負わず、凛としていられる器量の大きさを持つこと。これができれば「酒上手」として人生をより豊かに生きられる、というわけです。

一つの人生論としても読めるのではないでしょうか。全体を通じて非常に共感できた本です。願わくは一度著者と飲んでみたいのですが、それは叶いそうもないので、自分もこれから「酒上手」を目指したいと思います。
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1 人中、0人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 天使のくま VINE™ メンバー
形式:新書
 島田雅彦といえば、大学在学中に「優しいサヨクのための嬉遊曲」でデビューしたが、芥川賞はどうしてももらえず、「無限カノン3部作」はモデルをめぐってトラブルにまきこまれ、そんなこんなで何となく性格が悪そうなイメージのある、現代を代表する小説家である。その島田が、酒道を説くというのが本書。読んで感じたことを、一言で言えば、「豊かな才能を持った作家の遊び心」ということになる。
 第一章からいきなり、昔は「茶道のごとく酒道もあった」とくる。大上段に構えられるので、こちらも気を引き締めて続きを読もうとすると、かわされる。それもそのはず、酒は大上段に構えて飲むものではないのだから。
 第二章では、人はどういうときに酒を飲むのかという考察。ここで小説家としての遊び心が生きてくる。
 でも、何といっても読んでいて楽しいのは、第四章で語られる徘徊酒。酒のためにあちこちをのらりくらりとまわっていく。最後は千鳥足。だらしないといえばそうなのだけれど、クールで端整な美青年作家としてデビューした島田が、40代後半にたどり着いた境地として読むと、なかなか親近感を感じてしまう。この徘徊はとどまることなく、第五章の居酒屋はしご酒に突き進んでいく。文壇バーではないのだ。場所は東京下町。いかにもワインが似合いそうなイメージの島田が、下町で安酒をあおるあたりは、小説家としての度量の深さを感じずにはいられない。
 それでも最後はくつろぎの酒で〆る。茶道に対する酒道というのは、自分に対するわびなのかもしれない、と思うのであった。
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