らものおっちゃんの、どうやらこれは遺作のようです。これとはまた別の対談本でご本人がこの本の執筆経緯について話していた。50歳を過ぎてもう娯楽小説は書かないと宣言していたけど、大麻で逮捕されたあと「躁病が原因で大麻を吸った」という弁護術で裁判を争おうということに決まり、その証明として70日間入院しているときに、病院内をうろうろしている車椅子患者たちを眺めていて思いついてしまったのだそうだ。だから最期の娯楽小説。商社勤めのサラリーマン主任が、千葉の倒産寸前のゴルフ場買収でヤクザともめて、自宅に押し込まれ目の前で妻を輪姦・殺害、娘は人質にとられて自分は下半身ぐじゃぐじゃの車椅子になる。けれど、男は飲み仲間のやっちゃんの手を借りて車椅子を武装改造。同じく飲み仲間でコカイン中毒の米兵まで参加して、スーパー車椅子でヤクザの組事務所に乗り込んでゆく。最期のハチャメチャぶりは紛れもなくらもわーるど。映画になるならR15指定だなと思いました。とってもロックな小説です。黙祷。