非常に学校改革に取り組まれた足跡をお書きになって、勉強になった。また、学校管理職の世界というものも詳しくご説明になり、興味深いものであった。ただ大変気になったのは、著者ご自身が教諭の時、どうだったのか、非常に専門性にも優れ、運動部のご指導も夜土日を全て捧げ、生徒の信頼も厚く、進学指導の実績も堂々たるものだったのかどうか、という点である。教諭の不行き届きを随分詳しくお書きになっているが、それに対する管理者としての対応は優れていると考える。即ちadministrative staffとしては優れたお力をお持ちだと拝察するが、一教員としてのご自身の能力についてはどうなのか、他人のことをそこまで仰ることができるのか、本書では分らない
。また教員の評価についてもadministiraterとしての視点でのみ語っておられるが、おそらくご本人は正規の評価を受けた経験はないはずである。ひたすら管理職を目指しての効率的な人事考課を非公式に受けられるように過ごされたのか、と穿った見方もしようと思えばできる。その点を具体にお書きになるべきではなかったか、と思いながら拝読した。