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都知事―権力と都政 (中公新書)
 
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都知事―権力と都政 (中公新書) [単行本]

佐々木 信夫
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 819 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

都知事は首相より強い権力者と言われる。首相が頻繁に交代するなか、もう一つの政府とも言える都知事は原則四年間変わらない。一三〇〇万の都民を背景に、GDP世界第一〇位以内の実力を持つ東京都は、日本で突出した力を持ち国政に影響を与え、また公害をはじめとする新たな問題と格闘してきた。本書は、都知事のもと、国家の一歩先を走ろうと試行錯誤した歴史を辿りながら、大都市東京の実態と可能性を明らかにする。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

佐々木 信夫
1948年(昭和23)岩手県生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科修了。法学博士(慶應義塾大学)。東京都庁勤務を経て、89年聖学院大学教授。94年中央大学教授、2001年より中央大学大学院経済学研究科教授。専攻、行政学・地方自治論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 240ページ
  • 出版社: 中央公論新社 (2011/01)
  • ISBN-10: 4121020901
  • ISBN-13: 978-4121020901
  • 発売日: 2011/01
  • 商品の寸法: 17.2 x 11 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By いせむし トップ500レビュアー VINE™ メンバー
力作です。

タイトルは「都知事」ですが、
本書のカバーしている範囲は、
都知事にとどまりません。
東京都庁の全容を明らかにしようとする1冊です。

都知事の権限の大きさや、
副知事の位置づけのユニークさなど、
メインテーマは面白く読み勧められるのですが、
本書は更に、
議会、職員、財政、政策についても語っています。
読み進めていくうちに、
行政の全貌が徐々に姿を現してくるような、
軽いカタルシスを感じます。

過去の経緯や内部事情についても語られており、
東京都という巨大組織を知るためにはとても役立ちます。

政策転換の振り子論であったり、
首都論であったり、
政策に触れている後半部分が特に面白く読めました。

石原都知事の都政の是非を語るのではなく、
あくまで学問対象として冷静に分析しているところが、
本書のレベルの高さを示しているように感じます。

お勧めの1冊です。
このレビューは参考になりましたか?
3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By モチヅキ VINE™ メンバー
 地方自治論を専門とする都庁勤務経験のある1948年生まれの法学博士が2011年に刊行した本。都知事は都制の特殊性ゆえに市長権限も兼ね、二元代表制の下で全国有権者の1割から直接選ばれ、職員17万人、予算12兆円(GDP換算で日本全体の2割、世界で10位以内)を持つ都庁の経営者である。戦後現在までに6人の都知事が就任しているが、知事交代のたびに政策は大きく変化している。本書はこうした都知事の仕事内容、給与、都知事選の特徴(29頁以下)、政策決定の過程等について、具体的な事例やデータを挙げて論じている。その際、個性的な6人の知事それぞれについて、比較的公正な評価を下していることは、注目に値する。さらに、都知事を支える都庁などの補助機関や都議会についても本書は具体的な事例やデータ(議員の待遇・定数・破格の報酬、議会の審議過程、国政の先行指標としての都議選の歴史、都庁の組織、脱学歴・脱学閥の人事政策、官僚主義等)を提示し、地方分権時代において都議会は都知事と並ぶ政策決定機関に脱皮すべきこと、都庁も事業官庁から政策官庁に脱皮すべきことを説く。また、都財政が大きな固有財源を持つ(7割自治、唯一の不交付団体)一方、法人二税に大きく依存しているため、景気変動に翻弄されやすい点、住民への税還元率が低い点、日本政府に大都市経営の方針が欠如している点、行政の一体性を重視する都制とそれに基づく都区財政調整制度(156頁)が都区の役割分担を曖昧にしている点、基礎自治体連合案よりも都市州案の方が望ましいこと、その際に財政力均衡を最重要視すべきでないこと、多心化政策を通じた都市再生が望ましいこと等も、本書は指摘している。総じて、都知事とそれを取り巻く都政の歴史・現状・課題について、具体的かつ簡潔、総合的に論じている点が本書の魅力と言える。
このレビューは参考になりましたか?
3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 藤崎健一 トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
 タイトルの通り都知事の仕事、制度、そして「都制度」までを新書の体裁に合わせてまとめ上げた一冊。
都知事選の候補者選びで耳目を集めるタイミングのリリースは上手いですが、それ以上にしっかりとした
中身です(換言すれば、タイミングや売ることを主とした、雑な作りではないということ)。

 都知事の権力の源泉が大統領制に近い仕組みにあること、そして何より1,300万人都民によって直接
選ばれるところにあると喝破しています。そこから戦後の都知事(6名)の業績や、その間の都政の変遷。
都知事の下で動く「都官僚17万人」の人事体系(例えば、既に一定の実力主義=採用時の入口が異なる
だけで能力さえあれば高卒だからと言って課長どまりにならない)も、しっかりと解説されています。

 と、ここまでは過去と現状の話です。それだけでは無く、未来についても、つまり今後の都知事や都政は
何処へ向かうべきか?についても著者の私見を述べています。

 ざっくり紹介すると、国には大都市経営という発想が無い。東京や大阪の様な大都市も、人口が数千の
町村も、基本的には同じ考え・発想で仕組み(ルール)を整えている、と。それでは今後は成り立たない。
収入源を法人2税(事業税と住民税)に頼るだけでは足元不安。特別区との関係を見直したうえで道州と
同格の「東京州」(都市州)を作る(地方分権の意味でも)べき、としてます。

 首都の最高経営責任者と言っても過言ではない、他の知事より一歩抜きんでた(都市の規模が異なる故に)
都知事とは何なのか?その疑問に応えてくれる一冊です。
特に都民の方々は2011年4月に向けて一読して損は無い(既知の方除く)一冊だと思います。
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