1983年リリース作品、本作リリース後にバンドは自然消滅し、エリックとグレアムは91年の再結成まで分かれて活動することになった。なので、本作は失敗作という先入観をもたれてしまい、再発されてもすぐに廃盤になるという過程を繰り返してきた。本作は「ブラッディツーリスト」や「テンアウトオブテン」といった作品が好きな10CCファンなら決して買って損することはないと思う。エリックとグレアムの作品に共通する耳障りの良いコーラスワークは健在だし、特に「24時間」や「フィールザラブ」「タクシータクシー」等の何とも物悲しい楽曲がすごく良く出来ているので、10ccファンはこのアルバムを無視することはできない。ドラムはスティーブガッドとサイモンフィリップスの2人が担当、リードボーカルはエリックが歌っているので、グレアムの存在がやや希薄に感じる。ボーナストラックも充実していて、この時期のライブトラック2曲、シングルのB面曲が加わっている。「フィールザラブ」のPVはゴドレー&クレームが監督を担当している。