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10 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
もうひとつの、「幼年期の終り」,
By mehori (神奈川県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 都市と星 (ハヤカワ文庫 SF 271) (文庫)
銀河帝国が崩壊して十億年。故郷に戻った人類は、すべてが完璧に快適に統制された永劫回帰的な都市ダイアスパーを建造し、外界との接触を断ち切り、永遠の安住のうちに暮らしていた。しかし、その都市のどこにも居場所のない「ユニーク」な存在、アルヴェンは好奇心の赴くままにダイアスパー外への境界を踏み越えてしまう。それは星へと続く壮大な旅と、ダイアスパーを揺るがす革命の始まりにすぎなかった。人類と宇宙というテーマが、「幼年期の終り」においては知的生命体との接触という形で語られていましたが、この作品ではあくまで科学技術の進歩の行き着く先としての人類と宇宙との関わりを描いています。その未来は決して明るくはなく、一度は銀河の覇者となった人類も、衰退の末に永遠の幸福を約束してくれる都市に閉じこもってしまっているというもの。そうした失われた過去の栄光をたどり、個人的な好奇心の領域を越えて未来への灯火をもう一度点すに至るアルヴェンの旅を読むほどに、勇気や希望が湧いてきます。 ある意味「幼年期の終り」や「2001年」よりも読みやすく、壮大さや、宇宙のスケールに触れる感動はそのままの名作。SFに触れたことがない人に、最初の一冊としてぜひお勧めしたい。
7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
ひとりだけ、違うこと,
By
レビュー対象商品: 都市と星 (ハヤカワ文庫 SF 271) (文庫)
ひとりだけ、自分だけが何かを持っていない、自分だけが何か違う。主人公のアルヴィンはそう感じている。 彼だけがなぜ?アルヴィンの成長の物語。 映画「マトリックス」が出たときに私が一番最初に テーマだと思います。
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
SFの古典&原点,
By ワッピ (千葉県佐倉市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 都市と星 (ハヤカワ文庫 SF 271) (文庫)
この本は、著者A.C.クラークの構想が1920年代半ばからはじまり、1956年に脱稿したもので、ふたつの世界大戦がどこかに影を落としているように思う。私自身は20年ほど前に読んだが、今あらためて読み返してみて、単にSFの古典というだけでなく、現代にいたるSF小説からSF映画、アニメなどのあらゆる要素が集約されている「原点」の作品である。 ただひとつ違和感があるのは、ダイアスパーを支配する「セントラルコンピュータ」というコンセプトだが、インタネットもユビキタス技術もない時代であれば、いたしかたない。 最初のやや退屈な(都市の静的な描写が続く)何10ページかを我慢して読み進んでいけば、センス・オブ・ワンダーの世界が約束されています! 著者のクラークは、スリランカでまだ元気みたいですね。
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