前半2/3と残り1/3の落差を含めて楽しめるか、壁に投げつけたくなるか・で評価は真っ二つに分かれるだろう作品。
前半の国生み神話とアウトサイダー・ミュージックをモチーフとした新興宗教・「音楽探偵」・皇宮関連機関の三つ巴の絡み合いは、非常に読み応えがある。
残り1/3、<盤>の正体が明かされてからの文字通りの「乱戦」は、ここだけ別の物語として描かれれば、それはそれで楽しめると思う。
特に最後の「海からやって来るモノ」は、一大スペクタクルと言えなくもない。
ただし、前半とのギャップがあまりにありすぎるため、受け付けない人も多いかもしれない。
合作の顛末や連載・出版までの経緯が二人それぞれの「あとがき」に記されているが、これもどちらが正しいのか・どちらもフェイクなのかすらはっきりとしない。
「商業出版でこんなコトをやっていいのか」という声も出るかもしれないが、あえて商業出版でやった二人の作者(神)の悪フザケ、そしてそれにノッた出版社に拍手を。
・・・それこそ<奇書>として再販すらかからない可能性もある、気になる人はとりあえずは購入しておくことをお勧め。
また、両作者に北野勇作・田中哲弥両氏も参加して作成されたプロモーションビデオがYoutubeにupされている。「郭公の盤」で検索すると出てくるので、一度見て欲しい。異形の雰囲気が伝わってくる。