‘04年7月に発売された「部首のはなし」の続編。
一般人が使う最も使いづらい辞書「漢和辞典」。部首で引こうとしてもどの部首なのか、画数で引こうとしても何画かわからない。
この作品は身近に接しているのに知らないことが多い漢字の部首について52の部首を例にとり、成立ちやそれに関するエピソードが綴られたものであるが、まず読み物として面白い。知らなかったことばかりである。チョット賢くなった気がする。文章も一般人にもわかりやすい言葉とユーモアを交えた平明なものであり親しみやすい。
この作品は書き下ろしだが、月刊誌に連載された「エッセイ」が基になっている前作と同様に所謂学術書ではないので、字源として述べられているのは殆どが一つの説だけであり異なる説は記述されていない。
この作品は学者や漢字の字源について深い考察を求める人達が読む学術書ではなく、あくまで一般の人々が漢字に興味を持つことを目的としたものである。一般人である僕はこの作品を非常に楽しむことが出来た。こういう本が廉価な新書版で出版されることはありがたい。3巻目が発売されるのであれば是非購入したい。