本書のターゲットは中間管理職です。組織やチームをまとめていく中管理職がリーダーシップを発揮するために如何に上手く「フォロワーシップ」発揮させるか、を紹介した本である。
※フォロワーシップとは、リーダーシップと対になる概念で、著者の定義によると「組織における下位者から上位者への、あらゆる働きかけ」です。
近年は変化が激しくかつ変化のスピードが速くなっています。従来の常識が通用せず「答の無い時代」です。このような時代では、リーダーが必ずしも最新の情報を持っているとは限らず、また、持っていたとしても正しい答えを持っているとは限りません。つまり、上司と部下の新しい関係性の中で、新しいチームマネジメントが求められています。
本書では、今の時代に不可欠な「部下力」、フォロワーシップを発揮させるために、部下を「従属者」「破壊者」「逃避者」「協働者」「実践者」の5つのタイプに分け、タイプ別のアプローチ方法について紹介しています。
従来の部下は追随者でしたが、今の時代に必要とされる部下(フォロワー)は協働者、つまり「当時者意識を持って主体的に上司や仕事に関わる人」です。
第1章で、二つの登山隊の物語を紹介しています。
2020年、まだ誰も踏破したことのない山の頂に、「人間社会の画期的な進化に関する教え」が隠されているという。その教えを手に入れるために、二つの登山隊が組織され、山頂目指して出発しました。1)カリスマ隊長の率いる登山隊、2)新米隊長の率いる登山隊です。
前人未到の道を進んでいくにつれ、どちらの隊においても、従来のリーダーシップの限界が暴露し、新しいリーダーシップ(+フォロワーシップ)の形が始まりました。
現実世界では、こんなに上手くいくとは限りませんが、この例え話は、従来のリーダーシップの限界と新しいリーダーシップの可能性を理解するのに、非常に参考になると思います。