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邪馬台国の秘密 新装版 高木彬光コレクション (光文社文庫)
 
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邪馬台国の秘密 新装版 高木彬光コレクション (光文社文庫) [文庫]

高木 彬光
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

邪馬台国はどこにあったか?君臨した女王・卑弥呼とは何者か?この日本史最大の謎に、入院加療中の名探偵・神津恭介と友人の推理作家・松下研三が挑戦する。一切の詭弁、妥協を許さず、二人が辿りつく「真の邪馬台国」とは?発表当時、様々な論争を巻き起こした歴史推理の一大野心作。論拠を示したエッセイを併せて収録。

登録情報

  • 文庫: 484ページ
  • 出版社: 光文社; 新装版 (2006/10/12)
  • ISBN-10: 4334741428
  • ISBN-13: 978-4334741426
  • 発売日: 2006/10/12
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.8 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 173,495位 (本のベストセラーを見る)
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形式:文庫
本作は『成吉思汗の秘密』に続いて名探偵神津恭介が日本史最大の謎である邪馬台国に挑んだ
ベッド・ディテクティヴ第2弾となる意欲作です。最早この論争は百家争鳴状態で古墳等の学術調査
によって決定的な物証が出てこない限り結論は出ないと思われるのですが、神津推理は原点で
ある所謂『魏志・倭人伝』を素直に読み解いていくところからスタートします。そこから単純な間違い
と指摘されるような方位や距離の問題を全方位360度の8等分や地図上での距離の測定といった
非常に簡便な方法で解決していきます。

これで従来言われてきたような誤記訂正的な論法ではなく自然な形で九州東海岸への道筋が開
けていく事になるわけですが、一番ユニークだったのは朝鮮半島から対島、壱岐を経て北九州への
上陸地点が従来の東松浦半島ではなく宗像となった点でした。『魏志・倭人伝』の距離を尊重した
推理ですが夏場の帆船航路としては実に自然な考えで後の朝鮮通信使も海流を考慮して直接博多
方面に航海している事からみても慧眼であったと思います。その後の邪馬台国の宇佐比定や投馬国
の位置については万人を納得させる説得力としては未知数ですが宇佐神宮と大和朝廷の関係から
見て非常に興味をそそられます。

邪馬台国の衰亡と畿内への勢力移動については歴史上のロマンとして大いに受け入れられる
考えですし「謎の四世紀」というミッシングリンクを解明する一つの指標と言っても良いと思います。
今後、新たな為政者の英断で邪馬台国の全貌が解明された時は地下の高木彬光先生や名探偵
神津恭介も大いに満足されるのではないでしょうか。混沌とした論争にエポックメーキングを見出し
たい方にはお勧めの一作です。
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2 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
面白かった 2009/9/11
形式:文庫
はじめての高木彬光作品。はじめての邪馬台国本。私にとってはそういう位置づけになった本。

まず、高木作品としてだが、初対面の神津恭介さんは、・・・おじいちゃんだった(笑
やはり今読むと、古さを感じさせる文章は致し方あるまい。しかし、ストーリーの展開は意外にスリリングで、エラソーな神津探偵の口ぶりも、それほどイヤミに感じない。
今でも十分通用するミステリーと評価したい。

邪馬台国本としては、もちろん私も邪馬台国のなんたるかも、これが大論争となっていることもよく知っている。しかし、ちゃんとした一冊の本として読んだのは、これまで記憶にない。
感想としては、知的冒険小説として邪馬台国ものは、「これはイケる」と感じたね。
・・・学説としては今現在、邪馬台国は畿内説が有力なようだが。
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By 紫陽花 VINE™ メンバー
形式:文庫
「時の娘」に影響を受けたと思われる神津恭介のベッド・ディテクティブもので、対象は邪馬台国。小説の形を借りて自論を語ると言う意味では、対象が邪馬台国と言う事もあり、松本清張の影響を受けているとも言える。

元々、当時の倭を記述した文献は魏志倭人伝しかなく、しかもその著者陳寿は又聞きの又聞きで書いているので、記述にどの程度信憑性があるのか不明である。この事実と魏志倭人伝の分量が少ない事から、逆に誰でも邪馬台国の位置論争に加われると言う現象が起きた。本作では、神津が新理論を打ち立てて、位置に関する新説を打ち出した事になっているが、方角に関する理論に誤りがある事を指摘されて改稿したり、結果に至る説が某歴史学者から「自説と一緒だ」と抗議され、一時絶版になった筈である。私も本書の結論は平凡過ぎると思う。

作者にとっては踏んだり蹴ったりの作品の筈だったが、新装版が出たと言う事はまずはメデタイと言えるだろう。
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