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邪宗門〈下〉 (朝日文芸文庫)
 
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邪宗門〈下〉 (朝日文芸文庫) [文庫]

高橋 和巳
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

たとえ天国の眼前にあろうとも、一人の餓鬼畜生道の徒あるかぎり我らは昇天せじ…。現世で世直しは可能なのか。ありうべき世を求めて権力と相対峙した新興宗教団体“ひのもと救霊会”の誕生から壊滅に至るまでの歴史と夢幻の花をこの世に求めて苦闘した人々を描いた壮大な叙事詩。

登録情報

  • 文庫: 585ページ
  • 出版社: 朝日新聞 (1993/06)
  • ISBN-10: 4022640057
  • ISBN-13: 978-4022640055
  • 発売日: 1993/06
  • 商品の寸法: 14.6 x 10.6 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 300,221位 (本のベストセラーを見る)
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形式:文庫
 ひのもと救霊会は国家権力の弾圧に耐えながら終戦を迎えた。大日本帝國は敗れ、弾圧は止んだ。しかし、初代教主亡き後に教主となった千葉潔を中心とする足利正ら教団幹部は、新たなる革命への理想を抱いていた。ある事件をきっかけに救霊会はついに軍事蜂起し、役所や警察を占拠してその地方を支配する。だが革命の夢は戦後政府と占領軍にあっけなく潰され、救霊会は壊滅する。
 だが潔を支配していたのは、必ずしも理想に燃える心ではない。自身が幸福になる「資格がない」という彼は決して現世を享楽できず、教主でありながら神を信じられない。潔を屍累々となることが明らかな勝算のない決起に導いたのはむしろ、滅びへの意志や世の中への怨念や復讐心ではなかったか。

 救霊会が攻め滅ぼされよ!うとしているとき、信徒が潜んでいる洞窟で門外不出の奥義書の一節が唱えられる
   如何にして執着をのがれんや、ただ信仰によってのみ
   信仰とは何ぞや、救済なり。救済とは何ぞや、…

果たして救済とは何なのか?また、潔を支配していた心の闇の原因、彼が「神」と呼ぶものの正体、彼と深く関わり合うことになる女性たち、行徳阿礼、行徳阿貴、堀江民江、有坂卑美子のそれぞれの運命が明らかになる。

 理想的な社会実現への意志や汚れのない信仰心と同時に、人間に巣くう復讐心や憎悪、残虐性、慢心、諦念などを赤裸々に描かれている。本当に人間とは何かについて考えさせられた。

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By Gori トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:文庫
邪宗門は邪悪な宗教のこと。江戸時代はキリスト教のことを言った。

小説「邪宗門」は、実在の宗教団体「大本教」がモデル。
小説では「ひのもと救霊会」と名付けられ、その盛衰を綴った作品。
第一部が満州事変の昭和五年頃、第二部が太平洋戦争の昭和十五年頃、
第三部が敗戦と占領の昭和二十年頃を時代背景として設定している。

大本教(おおもときょう)は、明治25年(1892年)
出口なおに降りた国祖・国之常立神の神示を原点とする教派神道系の教団である。
同じく霊能者である出口王仁三郎と1898年(明治31年)に出会い、
大本として独立することになる。王仁三郎は、出口なおの娘婿となり、後に養子となった。
戦前では、有数の巨大教団へと発展した。
出口なおには、国常立大神の神示がお筆先(おふでさき・自動書記・Automatism・Automatic writing)によって伝えられた。
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By SOLA
形式:文庫
久々に思い出した。

人生において時折手に取ってみたくなる本がある。
そういう本です。

今回は,恩田陸のQ&Aを読了して思いだした。
その前はオウム事件の時。

恩田が描く集団幻想はさらりとしていて手軽です。
これと高橋和巳を比べると怒られるかもしれないが,
何かの共通点を感じた。

小説という虚構の世界にどっぷりハマりたい人にお勧めです。
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