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邪宗門〈上〉 (朝日文芸文庫)
 
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邪宗門〈上〉 (朝日文芸文庫) (文庫)

高橋 和巳 (著)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

たとえ天国の眼前にあろうとも、一人の餓鬼畜生道の徒あるかぎり我らは昇天せじ…。現世で世直しは可能なのか。ありうべき世を求めて権力と相対峙した新興宗教団体“ひのもと救霊会”の誕生から壊滅に至るまでの歴史と夢幻の花をこの世に求めて苦闘した人々を描いた壮大な叙事詩。

登録情報

  • 文庫: 568ページ
  • 出版社: 朝日新聞 (1993/06)
  • ISBN-10: 4022640049
  • ISBN-13: 978-4022640048
  • 発売日: 1993/06
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
  • Amazon.co.jp ランキング: 本 - 251,705位 (本のベストセラーを見る)

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37 人中、33人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 破綻した構想、されど名作, 2005/9/6
By daepodong - レビューをすべて見る
(TOP 100 REVIEWER)   
 本小説が、戦前政府より苛烈な弾圧を受けた、大本教を題材としていることはよく知られている。
 「インテリゲンチャの苦渋」をその生涯のテーマとし、観念と人間の関わりについて問い続けた高橋和巳にとっては、宗教とは何か、というテーマは避けて通れない問題であった。
 本来生き延びてはいけない生を生き延びてしまった主人公のビルドゥングス・ロマンが上巻の内容である。ここで、座禅を通じて主人公が得る悟りの内容はすさまじいものがある。
 そして、下巻では、本来宗教人として最もふさわしくない主人公が教主として権力を手にする場面が描かれる。神通力を持たない、いや持ってはならない主人公の手に触れて信者の病いが忽ち癒えるのはなぜか? この場面で筆者は宗教の本質の一面を鋭く抉り出している。

 しかし、魅力的な場面、作者の鋭い問題提起が現れている部分は随所にあれど、小説として成り立っているかどうかはまた別の問題である。残念ながら、教団が自己崩壊に向かう設定はいくら何でも無理がある。オウム真理教ではないのだから・・・。
 ただ、本小説の与える感動は、そういった小説としての完成度とはまた別の問題であることもきちんと指摘しておきたい。
 一読に値する名作であることはもちろんである。

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10 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 魂に響く名作です, 2006/12/12
この作品で描かれる、ひのもと救霊会は大本教との類似が指摘されるが、その大本教に関する知識のない私にとっては、どことなくキリスト教の初期に既に異端視され、徹底的に弾圧され焼き尽くされたカタリ派に似通うものがあるような気がする。「愛の宗教」とも呼ばれ、神への愛にも通ずるとして男女の愛に特別な価値を置いたというカタリ派と、既成の社会道徳にとらわれない男女の愛しあう形を認めたひのもと救霊会。また、カタリ派とひのもと救霊会の死の観念にも似たところがあるように思う。神の国の実現と人間の真の自由と解放を願う精神が権力者に憎まれ、弾圧を呼んだという点も同じであろうか。
作品の中で、日本の美しい農村風景と、一方で餓死者まで出すようなその社会構造が酷薄なまでに描かれ、救霊会はあくまで農村風土と密接に結びついているが、その宗教的理念は普遍的なものといえるのではないか。
迫害を受け、戦争で荒廃した社会状況の中、救霊会の選んだ道を愚かだと断ずるのは簡単だ。しかし、終戦を境に価値観の大転換を体験した作者は、1つの教義に殉じたこの教団をめぐる個性的な人物達を魅力的に描くことで、人間本来の生き方とは何かを問いかけているようだ。

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23 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 神とは何か、そして人間とは何か, 2003/10/11
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投稿日: 22か月前 投稿者: 哲学する河童

5つ星のうち 5.0 宗教を題材としているが、登場人物の魅力などで読みやすいです。
 大本教を題材としたと言われている、宗教や人間の生きざまを書いている大作です。
... 続きを読む
投稿日: 2005/4/12 投稿者: 夙夜 健

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