スターで選ぶDVD100本というように、戦後の邦画を著者(昭和9年生まれ)の好みにより、各時代を彩ったスター達の出演作を紹介している。
(初出誌「小説新潮」06年1月号、06年8月〜10月号、07年1月号)
第1章 戦後のスーパスターを観るための極め付き35本で取り上げているのは
三船敏郎、石原裕次郎、小林旭、高倉健、鶴田浩二、菅原文太、森繁久彌、加山雄三、植木等、勝新太郎、市川雷蔵、渥美清達の魅力と出演作の見所など。
この章では、著者と渥美清、三船敏郎とのエピソードが面白く、二人のスターの特徴がよく表れていた。
第2章 不世出・昭和の大女優に酔うための極め付き36本
原節子、田中絹代、高峰秀子、山本富士子、久我美子、京マチ子、三原葉子、藤純子、宮下順子、松阪慶子、浅丘ルリコ、吉永小百合、岸恵子、有馬稲子、佐久間良子、夏目雅子、若尾文子etc達の魅力と出演作のエピソードと見所。
興味深く読んだのは、田中絹代、高峰秀子に関わるところ。やはり女優としての演技力、スケールの大きさの違いを感じた。
第三章 忘れがたき名優たちの存在感を味わう30本
新劇出身の名優たちをとりあげていて、面白かった。
森雅之、宇野重吉、杉村春子、伊藤雄之助、小沢栄太郎、小沢昭一、殿山泰司、木村功、岡田英次、佐藤慶etc
懐かしの昭和の映画黄金期の邦画と俳優達の存在感と魅力を、改めて振り返って観るための、一つの参考にはなる本かもしれない。