「バビロニア・ウェーブ」で星雲賞を得た堀晃の、遺跡調査員シリーズ短編集。
第一回日本SF大賞受賞作品「太陽風交点」を収録。
1970-80年代に書かれたものがメインであるが、あまり科学的な古くささは感じさせない。SFにしては目新しい「異星の遺跡調査」という観点でかかれているせいかもしれない。
サブキャラクタとして重要な役割を果たす結晶生命体との会話のやりとりが楽しい。別に面白い話がやりとりされるわけではないのだが、機械でもなく地球人でもない「彼」の会話の反応の具合が楽しいのだ。もし作者がここを計算してキャラクタ設定したのだとすると、かなり深い先読みに感心すべきところか。
「バビロニア・ウェーブ」とはちょっと違った作風で、楽しめました。和製SFも結構良いですね。