一つ一つのエピソードが短く、すんなり読めました。
ただ、どれも寒気がするような気持ちの悪い描写が多く(真実ですから仕方ありません)、
そこはあらかじめ覚悟してページを開くべきですね。
私の場合、いままで自分が病気や交通事故で死ぬ場面を想像して、
怖くなったりすることがありましたが、
この本を読んでからそれはそれでいいかもと考えるようになりました。
病院や公衆の面前で死ぬのであれば、その死を誰かが見届けてくれるわけですから。
ひと月も誰にも気づかれずに死を迎えるのはつらすぎます。
そしてその死は、体がすべて消滅してしまうような静かなものではないのです。
そのすさまじい現場に赴く筆者に、ただただ拍手です。
”珍しい業種なので商売になるからやっている”というわけではなく、
”誰かがやってあげなくちゃ!”と言う使命感の感じられる、
さわやかな後味の作品です。