特殊清掃の"特殊清掃「戦う男たち」"ブログをここ2-3年読み続けて、凄惨な、かつ温かみのあるタイヘンな職業と思っていましたが、吉田氏の"キーパーズ"の真摯かつ行き届いた仕事ぶりに感銘を受けました。
類似のサービスでも、所謂"特殊清掃"の著書は、清掃現場の壮絶さや遺族の悲しみを扱うことがあっても、孤独死へのサインの見方とか、自分に孤独死が考えられる場合の準備まで説いてくれるものは始めてです。上野千鶴子さんの「おひとりさまの老後」と、アラン・エミンズ著の「死体まわりのビジネス-実録●犯罪現場清掃会社」の間の"ミッシンッグ・リング"を埋めてくれるような、一種静謐でもの柔らかな語りが心に沁みます。
腐乱遺体の跡片付けから遺品の整理、思い出の品や、故人にとっては都合の悪そうな品々の処分など、きめ細かな心遣いとともに、「できたら自分たちの出番が少ない方が…」という葛藤まで、淡々と綴られた良書です。"出番のサイン"をしっかり提示して、トータルQ.O.Lを上げようという思いが伝わってくること高く評価します。