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遺伝子医療革命―ゲノム科学がわたしたちを変える
 
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遺伝子医療革命―ゲノム科学がわたしたちを変える [単行本]

フランシス・S・コリンズ , 矢野 真千子
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 2,205 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容紹介

未来への鍵は、
あなたの遺伝子が握っている

癌、心臓疾患、アルツハイマーなど、わたしたちを脅かすリスクについて事前に知ることができるとしたら……? 個人個人の遺伝子を解析し、それぞれに適した治療や薬を処方する「パーソナルゲノム医療」時代はすぐ手の届くところまで来ている。世界を代表する科学者が遺伝医療の未来をユーモアたっぷりに解き明かす、希望にあふれたサイエンス書。

■JMMをはじめとする各媒体、政府諮問機関などで医療改革問題に関して発信をつづける上昌広氏(東京大学医科学研究所・客員准教授)による、日本におけるパーソナルゲノム医療の可能性に関する解説(8ページ)付き。

内容(「BOOK」データベースより)

私たちはまさに医療革命の前線にいる。「サイズの決まった既製服を押しつける画一的な医療」から、「遺伝子レベルでの個人の違いに合わせる医療」へと、大きく転換していく流れの先頭に―癌、心臓疾患、アルツハイマーなど、私たちを脅かすリスクについて事前に知ることができるとしたら、傍観者のままでいられるだろうか?個人個人の遺伝子を解析し、それぞれに適した治療や薬を処方する「パーソナルゲノム医療」時代は、もはや始まっている。国際ヒトゲノム・プロジェクトを率いたトップ・サイエンティストが、遺伝子医療の未来をユーモアたっぷりに解き明かす、希望にあふれたサイエンス書。

登録情報

  • 単行本: 384ページ
  • 出版社: 日本放送出版協会 (2011/1/21)
  • ISBN-10: 4140814551
  • ISBN-13: 978-4140814550
  • 発売日: 2011/1/21
  • 商品の寸法: 19 x 13.4 x 3.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
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By 西山達弘 トップ500レビュアー
ヒトゲノムプロジェクトの代表を務めた著者による、最新の遺伝子治療について解説した著作。

すでに、遺伝子治療は数多くの実績がでていることがよくわかる。
乳癌の再発予防のため化学療法を受けようと医者に勧められたが、遺伝子検査の結果再発の可能性が低いとわかったケース。
慢性骨髄性白血病の原因となるキメラたんぱく質の作用を阻害する薬剤開発。
嚢胞性繊維症への遺伝子解析による薬剤の劇的な効果。
HIVに耐性を持つ人たちの遺伝子変異から開発された薬剤が効果をあげていたり、マラリアや結核インフルエンザまでもかかりやすさに関する遺伝子を解析することにより、効果のある薬の開発が期待されているという。
イレッサに効果のある遺伝子の型をもつ10%のグループの発見。
いくつもの実例により、遺伝子診断により誤った治療から免れた例も挙げられている。
くわえて、ウイルスを使った遺伝子治療により遺伝子病を治療した事例など、これからの医療のありかたを劇的に変える可能性を感じる。

また遺伝子操作には倫理的課題が多いがそれも本書ではきちんと押さえている。
ユダヤ人に多かった幼児のうちに死を迎えるテイサックス病は保因者スクリーニングや出生前診断によりほぼ根絶されたという。一方で、アフリカ系アメリカ人に多い鎌状赤血球については、人種問題もかかわり計画は頓挫したという。
アメリカではすでに民間で遺伝子検査がおこなわれ、各自の疾病リスクがわかるようになってきている。
著者は、これにより病気の予防意識を高めるというプラスの効果を指摘する。

最終章で、数十年後に予測される医療を二通り描いているが、もちろん明るい未来を期待したい。
それにしても、「人間はだれでも、遺伝子の欠陥を持っている。遺伝子的にパーフェクトだという人間はどこにもいない。」という言葉に、生命の本質を感じる。
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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 哲学する河童 トップ500レビュアー
本書は「パーソナルゲノム医療」の現在の到達点と、そしてそのこれからの可能性について、第一級の専門家が一般の読者にもわかりやすく書いたものです。

「パーソナルゲノム医療」というのは、個人個人の遺伝子を解析して将来その人が癌、心臓病、アルツハイマー等の病気に罹るリスクを調べ、それぞれに合った予防や治療をするというものです。

驚いたことに、現時点で既にアメリカでは多くの民間企業が「個人DNA解析サービス」を事業として行なっており、信頼に足る企業の中でも一番安いものはたった399ドルで遺伝子を解析してくれるそうです。
しかも!その方法というのがチューブに唾液を入れたりするだけというとても簡単なものだというのが更に驚きです。

本書はそれらのサービスのメリット・デメリットや将来の遺伝子医療の展望、そして倫理的な問題にまできちんと踏み込んでいるという深く濃い内容なのにも関わらず、ジョークも織り込まれていて非常に読みやすく仕上がっています。
「遺伝子医療」という言葉に興味を持った方なら誰でも面白く読めるのではないでしょうか。
このレビューは参考になりましたか?
4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By naichi トップ500レビュアー
ヒトをヒトたらしめているのは、DNAにほかならない。そして我々は、自分たちのDNAの配列情報を知った、初めての生物種である。未来が記述された指示書とでも言うべきゲノムを、自分自身が知るということは、どのような変化をもたらすのか?

本書は国際ヒトゲノムプロジェクトを率いたトップ・サイエンティストによる遺伝子医療の最前線をレポートした一冊。まだ先の話だと思っていた遺伝子医療は既に始まっており、我々は、これまでの常識を覆す医療革命の時代へと突入しているのだ。

◆本書の目次
 序章 もう、知らないではすまされない
 1章 未来はとっくにはじまっている
 2章 遺伝子のエラーがあなたに出るとき
 3章 あなたの秘密を知るときがきた?
 4章 癌はパーソナルな病気である
 5章 人種と遺伝子
 6章 感染症と遺伝子
 7章 脳と遺伝子
 8章 老化と遺伝子
 9章 あなたの遺伝子にふさわしい薬をふさわしい量で
10章 一人ひとりが主役の未来へ

DNAの配列情報は、人種によって驚くほど似ているという。ヨーロッパ系、アフリカ系、アジア系の人びとのDNA配列を比べてみても1000文字に4文字程度の違いしかないのである。そしてこのDNA、どういう運命のいたずらか、ミススペルとも言うべきエラーをたびたび引き起こす。それが癌をはじめとする、さまざまな病となるのである。

このDNAの解明によってもたらされる変化は甚大だ。本書では、世界中の情報アクセスに革命をもたらせた有名企業の創業者によるエピソードが紹介されている。彼は自分の遺伝子検査を行ったところ80歳までにパーキンソン病になる確率が74%と診断された。当人は、その可能性を少しでも減らすような暮らし方を選べると前向きに捉えていたが、皆が皆このような受け入れ方をすることができるのだろうか?

もとい、この種の情報を知りたくないという人もいるだろう。ちょっと早めの癌告知のようなことを望まない人もいるだろうし、その内容にもよる。ちなみに、多くの人にとってその知りたい度は下記のような方程式であらわすことができるそうだ。

知りたい度=リスク×負担×介入

そのほかにも、問題は多岐にわたる。例えば、個人情報を管理するセキュリティの問題、遺伝情報による差別の問題、保険料の概念はどのように変化するのか。また、遺伝子による特許を取得している企業もあり、その是非が問われておりその事例も紹介されている。

その一つ一つの問題や限界を慎重に提示しながらも、本書の姿勢はどこまでもポジティブである。間違いなく言えるのは、時代はすでに動き始めているということだ。我々は自分の体の中に埋め込まれたタイムカプセルを、開ける時が来たのだ。その読み方を学び、人生に活かす方法も、ひょっとするとDNAに記述されていた情報なのかもしれない。

病気や死というのものは、運命づけられた受動的なものなのか、能動的に接することができるものなのか。新たな向き合い方を考えさせられる一冊である。
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