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遣唐使が歩いた道
 
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遣唐使が歩いた道 [単行本]

曹 復 , 人民中国翻訳部
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

ドラマチックな遣唐使今昔物語!264余年・18回におよぶ遣唐使が我国にもたらしたものは何か。苦難の末、唐土に渡った多くの先人達の足跡を克明にたどる。

内容(「MARC」データベースより)

二百六十余年、18回におよぶ遣唐使が我が国にもたらしたものは何か。苦難の末、唐土に渡った多くの先人たちの足跡を、徐福が船出した古港口、古代中国の表玄関・登州から遣唐使憧れの長安まで克明にたどる。〈ソフトカバー〉

登録情報

  • 単行本: 301ページ
  • 出版社: 二玄社 (1999/07)
  • ISBN-10: 4544052084
  • ISBN-13: 978-4544052084
  • 発売日: 1999/07
  • 商品の寸法: 18.4 x 13 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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By 竹帛
形式:単行本
著者は中国人、翻訳は「人民中国」翻訳部が行っている。その流暢な訳文を読むと、中国へ観光に
訪れた日本人が書いたかと錯覚してしまう。元々は『人民中国』誌に「遣唐使が歩いた道」という
題で連載された記事であり、著者が由来の有る土地に入って、そこでの見聞をまとめたものである。
そのため、構成は場所毎の取材を章立てすることになり、著名な人物だと何回も登場することにな
り、逸話が重複することも珍しくない。しかし、逆にその土地に集中するために、遣唐使以前・以
後の時代も(現代も)多く語られる。「渡来人たちの歩いた道」と言った方が良いくらい幅広い。
例えば序章では遣唐使の縁がある山東半島を扱うが、まず語られるのが徐福伝説で、それが口火と
なって始まる。ここで著者の態度が分かるのだが、伝説の類については否定も肯定もしないので、
それが真実か否かの裏を取るのは著者の任とはしていない。以下順に幾つかを紹介していきます。

【第1章】古代中国の表玄関−−登州(山東省)
 徐福の話。遣隋使・遣唐使。『入唐求法巡礼記』の円仁の話(開元寺で円仁が分からなかったと
ある日本国の使節は、高元度の藤原清河らの救出使節と、現代では分かっています)、明時代の対
和冦の城、引き上げられた元代の戦艦の話。
【第2章】円仁の赤山法華院(山東省)
 円仁の苦労話と、新羅人の張保皋(新羅名では弓福)の建てた寺・赤山法華院。1987年にその旧
跡を見つけた日本人と、それを知って調査に来て、ついには張保皋の記念碑を建てた韓国人の話。
(円仁は正確な記録を残したため、本書では何度も登場しますが、以後は割愛します。関連する
話では書かれていると思ってください)
【第5章】第一回遣唐使が上陸した莱州(山東省)
 遣隋使・遣唐使である犬上御田鍬、薬師恵日の話。佐伯今毛人と小野石根、藤原常嗣と小野篁、
伊吉博、粟田真人と山上億良、と日本の資料に基づく遣唐使の逸話群。それに唐の返礼使の話も
加わる。
【第6章】聖跡・五台山巡礼
 霊仙と第十七回遣唐使(藤原葛野麻呂、空海、最澄、橘逸勢ら)、霊仙の弟子・渤海僧貞素。
遣唐使が廃止され、その後、入『後唐』した日本僧侶たち、'「念・寂昭・成尋ら入宋した日本僧侶
たちの話。
【第7章】古代日本と中国を結んだ町−−明州(浙江省)
 稲作のルーツ−−河姆渡遺跡と話が古代まで行って、再度唐時代の最澄、鑑真、南宋時代の栄西、
道元、明時代の雪舟、了庵、他遣明使。
【第8章】空海の足跡が残る地−−福州(福建省)
 漂着した藤原葛野麻呂、空海の地。空海と開元寺、円珍と開元寺住職恵灌、円珍と円載の話。
【第9章】古代の国際開放都市−−泉州(福建省)
 漂着した藤原葛野麻呂、空海の縁の地。明の高僧隠元の黄檗山万福寺、鄭成功が隠元を日本に
送る話。日明貿易と琉球との関係。
【第10章】いよいよ長安に向かう−−杭州(浙江省)
 遣明使了庵の逸話。西施伝説。曹洞宗開祖の葬られた浄慈寺。宋時代に日本僧が訪れた径山寺。
【第11章】蘇州に残る遣唐使の足跡(浙江省)
 第十回遣唐使(多治比広成、中臣名代、平郡広成、秦朝元)の出唐。鄭和の船団(鄭成功と間違
えて記載されている)。玄宗皇帝から聖武天皇への手紙。藤原清河の出唐と阿倍仲麻呂の望郷の歌。
海を渡った藤原清河の娘(喜娘)。寒山寺の空海と鑑真の像。

 後、5章有り、潤州、揚州、開封、洛陽、長安といよいよ唐の京に入るのですけれど、ここまで
書き連ねて来たように、整理されていないけれど、実に様々な人物・逸話・時代・それに現代の状
態が描かれています。単に「遣唐使が歩いた道」ではもったいない。但し、伝説等について吟味し
ている訳では無く、本当の逸話か、それとも後で作られた説話かを分けるのは、本書の意図では無
いです。
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