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遠野物語 (光文社文庫)
 
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遠野物語 (光文社文庫) [文庫]

森山 大道
5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

写真表現の新たな地平を切り拓きつづける尖鋭的フォトグラファー・森山大道。’70年代の只中、柳田国男の古典に触発された彼は、岩手県遠野へ向かった。なにかに憑かれたようにシャッターを切る。そこに写されたのは、日本人が忘却した記憶と失われた原風景だった。初収録の作品を多数加えて再編集。フォト・エッセイ集の記念碑的名作が、21世紀の今、文庫版で登場。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

森山 大道
写真家。1938年大阪生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 221ページ
  • 出版社: 光文社 (2007/4/12)
  • ISBN-10: 4334742394
  • ISBN-13: 978-4334742393
  • 発売日: 2007/4/12
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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形式:文庫
1976年に刊行された「現代カメラ新書26 遠野物語」を再編集した作品。
時期的には「写真よさようなら(1972年)」以降のスランプに陥るなかで撮り下ろされた作品と位置づけられるだろう。

体裁としては写真集というよりもフォトエッセイと呼ぶにふさわしい。
そしてこれは僕の眼の問題なのだろうが、エッセイを読む前と後では写真の見え方ががらりと変わってくる。

はじめは静謐な死の匂いが立ち昇ってきたのに対し、読後は、写真家森山の目の悦びのようなものが伝わってきてそのしたたかさに圧倒されてしまうのだ。

芸術家の前世はシャーマンだった、とも言われているが、原景と現実と幻影のあわいを自由に往還する氏の眼差しを追っていると、そんな風説がふと真実味を帯びて感じられたものだ。
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11 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
苦しかった時 2008/5/20
形式:文庫
詳しい経緯は「あとがき」を読んでいただくとして、森山大道が「写真よさようなら」以降写真が撮れなくなった約10年の中で撮られた写真をまとめている。森山大道がもっとも苦しかった時の写真だ。

写真としての完成度云々より、地方で田舎で好き勝手に撮りまくれた喜びみたいなものが感じられる。復活する際の写真の傾向が出てきている気がする。
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
ちょっと偉そうな言い方になりますが写真は予想以上にアバンギャルドです。私に写真のなんたるかが分かるわけではありません。素人目に見てとてもプロの作品とは思えないのです。「ブレ・ボケ・アレ」が特徴とされるのもむべなるかなと妙に納得しました。カリスマ的な写真家のフォトエッセイ集だと認識して写真を見ているからこそ、写真の中に何かがあるような気がするのですが、本ではなく、誰の撮ったものか知らされない状態で、一葉の写真を見せられたとしたらまず間違いなく素人写真と判断したでしょう。「ヘタクソ」だと思ったかも知れません。もちろんそれは私に見る目がないからでしょう。しかし、それほど氏はプロの写真として想像を超えたというか外れた存在でありそうです。ことほど左様に私は氏の写真の良さを理解できませんでしたが、一方で氏がエッセイで仰りたかったことは少し分かったつもりです。たとえば、「写真はそもそも現実の複写にすぎないのだから、それに何らかのコンセプトやテーマらしきものを求めても意味がない。ましてや半端な思想など」という、氏の写真に対する姿勢が本書で氏が語った次の言葉に表れています。

曰く

「『遠野物語』の世界を写真でイラストレートしようとするのならば、そのへんはどうにでもなるわけですが、むろんそんなことにはなんの意味も興味もありませんしね」(本書189P)

「僕が何かを探しながら撮るっていうよりも、ぞくぞくとさまざまなものが向こうから立ち現れてくるって感じだった」(本書192P)
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