「遠野物語」はつまみ食いの様に、いくつかの話を読んで知っているのですが、通して読んだことはありません。
そんな私にとって、見事に体系立てて「遠野物語」を解説してくれていて、非常に参考になりました。
そして、民俗学と文学の狭間にあるこの作品の位置づけも良く解ったように思います。
それと共に、この100年を迎える作品の持つ「温かさ」を感じました。
そこには、確かに「人間」がおり、それは「自然」と共に共生しています。
今の時代にあって、そうしたことを忘れがちな現代人は、もう一度この「遠野物語」に生きる人々を思い出す必要があるのかも知れません。
素晴らしい本でした。