海外小説には往々にしてしょうもない邦題が付いているのですが、このシリーズの邦題はセンス抜群だと思います。内容的に飛び抜けた傑作とまで言えない前作を買ったのは、ひとえにふざけた邦題にありました。『Old Man's War』を『老人と宇宙』と訳し、さらに「宇宙」に「そら」というルビを振るというセンスには脱帽です。
この続編を書店で見つけたときは、絵柄と『遠すぎた星』という邦題を見た瞬間、「あ、これは『老人と宇宙』の続編かも!」とすぐにピンときました。しかしこの邦題に至っては、『The Ghost Brigades』という原題を完全無視ですよ。しかも、『遠すぎた橋』のもじりだと思うんですが、ちゃんと「はし」と「ほし」が韻を踏んでいるという懲りよう。悪ノリがエスカレートしています。
「老人と海」、「遠すぎた橋」と来て、次回作『The Last Colony』は何をもじった邦題を付けてくれるのか、今からとても楽しみです。皮肉ではなく、マジで。
内容も「飛び抜けた傑作とは言えない」と書きましたが、安心して読める水準には充分に達しているので、SFファンであれば買って損はしないと思います。