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32 人中、32人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
これで終わりという感じがしないyanokami最終作,
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レビュー対象商品: 遠くは近い (CD)
冒頭耳に飛び込んできたハラカミの「声」とも言える柔らかな電子音に思わず顔がほころんだ、久々に彼に再会できたような気分だ。矢野顕子とレイ・ハラカミによるユニットyanoakmiの4年振り2作目かつ最終作。03年にくるり「ばらの花」のハラカミによるミックスを矢野 が聴いたことで始まった二人の交流は、07年にyanoakmi名義の処女作を発表するにまで発展する。矢野は自身には勿論共演者に対 しての要求も厳しい人だが、その彼女がyanokamiにて嬉々として歌い演奏する様を聴くと、ハラカミの才能に心底惚れ込んでいたので あろう。休止を経て10年に再結成、yanokamiとしての第2ステージを歩み始めた矢先のハラカミの急逝、早すぎる死が心底惜しまれる。 そんな状況で本作を手にした私、作品に過剰な感傷を抱いてしまうかも…と正直怖かったが、収められた9曲に実際に接するとそんな 悲愴な色は微塵もなく、ただただ余りに美しい音の広がりに聴き惚れてしまう。そして改めてこれが最終作であることが悔やまれる。 真っ白なキャンバスに2人で持ち寄ったピアノと電子音という2つの要素を細かく点描してゆき、出来上がった抽象画の様なサウンドスケ ープは、持ち寄った楽器(=道具)の少なさが信じられないほどに色鮮やかで愛らしい。ちなみにイラストレーター・坂本奈緒による空白 を活かした可愛らしいデザインワークは彼らの音楽の色をうまく表現している。 個人的な白眉が荒井由実「曇り空」のカヴァー。ハラカミが聴き手の耳にぽつ、ぽつ…と注ぎ込むカラフルな電子音の雨、そこに矢野の 少し憂鬱な歌とピアノがうっすら被さることで生まれる美しさと感動は言葉にするのが難しい。 彼らの動の魅力が発揮されたのが、オフコース「Yes Yes Yes 」のカヴァー。非常に細かく刻まれるビートと矢野の柔らかい歌の対比 により生まれるなんとも心地良い揺らぎは、聴き手の心を否応なく高揚させる。 作品の締めはローリング・ストーンズのカヴァー「Ruby Thesday」。歩くような速さで淡々と刻むビートに乗せ歌われる女性「Ruby The sday」への別れと追憶の物語は、ハラカミが結果的に自身へと向けることになった軽やかなレクイエムの様だ。しかしながらピアノと戯れ るが如くバウンドする電子音が突如途切れる終わり方には、まだ彼らの音楽が続きを見せてくれる気がしてならない。 世界中見渡しても2人の強烈な個性の衝突から産まれた美しい音楽と同じものにはこれからもきっと出会えない。彼らの音楽から得られ る幸せを体験出来たことに心から感謝を。レイ・ハラカミ、たくさんの音の喜びをありがとう、そして安らかに。
11 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
聴くのがおしい,
By dpn (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 遠くは近い (CD)
前作「yanokami」にすっかりはまりこみ、以来数年間、定期的に聴き続けていました。そして、待ちに待った2nd。 今回も1曲1曲が体に浸み込んでくるようで、 前作「yanokami」にくるりの岸田繁さんが出していたコメント、 「気持よすぎる、反則やろこれ」(たしかこんな感じだったような…) を思い出します。 本当に気持よすぎる。 ただ一方で、もう次はないのかと思うと、 聴き進めるのが惜しいような複雑な気分になりました。 ため息が出てしまいますが… そういう事情は抜きにしても素晴らしい作品です。
11 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
ラストアルバムという名の最高傑作,
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レビュー対象商品: 遠くは近い (CD)
冒頭から『PRESTO』のようなチューンで始まり、これが最後なんて信じられないし、信じたくないと思いました。大好きなユーミンの歌を大好きなyanokamiが歌うという贅沢な瞬間。電子音楽(敢えてエレクトロニカとは言わない) でここまで暖かみを感じられるのは矢野顕子とレイ・ハラカミの二人がCHEMISTRYを起こしたから出来る技以外の何物でもない。 時々まぜるな危険で爆発したりするようなコラボレーションもあるけどyanokamiは違う。出会うべくして出会ったミュージシャン。 初めてアッコちゃんのさとがえるコンサートで『恋は桃色』と『David』のレイ・ハラカミのバージョンを聞いたときびっくりしちゃって、帰りNHKホールからタワレコに寄って名前を忘れないうちにレイハラカミの『レッドカーブ』を買った。 yanokamiが生まれる前の出来事。 アッコちゃんが歌う初のユーミンの『曇り空』『瞳を閉じて』やオフコースの『YES-YES-YES』を聞いていると、決してもうリリースされることのない次のyanokamiのアルバムはどんなんなんだろうな?と思ってしまいます。 今頃レイ・ハラカミは天国で美空ひばりとかプロデュースしているのかな。 早すぎたレイ・ハラカミの死が悔しい。 yanokamiは知らぬ間に生まれていつの間にか伝説になっていった。 音楽ファンなら聞くべし。特に電子音楽が嫌いという人には聞いてほしいです。 固定観念覆るから。 ありがとうyanokami
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