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遠い町から来た話
 
 

遠い町から来た話 [単行本]

ショーン タン , 岸本 佐知子
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

町のはずれに住んでいた水牛のこと、覚えている? 誰にも愛されなかった物からペットを手作りすることや結婚までのとても危険な道のりの話、それから異次元からのちっちゃな交換留学生のことーー

平凡な毎日の奇妙で魔術的な断片に光を当てて様々なスタイルのイラストレーションと共に紡いだ珠玉の短篇集! 世界中を魅了した『アライバル』著者ショーン・タンの最新作!

「ありえる世界と、ありえない世界の狭間にある、ショーン・タンだけが創れる場所。絵も言葉も、別宇宙のように見慣れないのに、故郷のように懐かしい。」ーー柴田元幸

「この作品を読んで、何かが変わりました。それが何なのかは上手く言えないけれど、変わる前には絶対に戻りたくないと、僕は心から思うのです。」ーー道尾秀介

内容(「BOOK」データベースより)

町のはずれに住んでいた水牛のこと、覚えている?誰にも愛されなかった物からペットを手作りすることや結婚までのとても危険な道のりの話、それから異次元からのちっちゃな交換留学生のこと―。

登録情報

  • 単行本: 88ページ
  • 出版社: 河出書房新社 (2011/10/14)
  • ISBN-10: 4309205771
  • ISBN-13: 978-4309205779
  • 発売日: 2011/10/14
  • 商品の寸法: 24.2 x 18.8 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 89,621位 (本のベストセラーを見る)
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7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By mintjam トップ50レビュアー
タイトルにある遠い町があるとすれば、それは現実より夢に近い場所
なんだろうなと、初夢がなんだったか覚えていない頭で考えています。

同作者の話題作「アライバル」とは対照的な絵本ですね。
前書がモノクロの絵だけで積み重ねた一本の重厚な物語だったのに対して、
本書は、短編集の形で、文章も多く、絵や表現法も多種多彩です。
巨大な老木とカラフルなお花畑にも例えられましょうか。
でも根をおろしているところは同じなんですよね。

空想的な内容でありながら、妙にリアリティが感じられるのは、
無意識の世界の言葉で語られていることが、現実の世界で
まぎれもなく起こったり体験したことがあるからでしょう。

絵本的な表現というのは、もともとそんな視点をもっているものですが、
本書で新ためて、それを実感しました。

全15もの短編はどれをとっても独立した作品になりうるのでは、
と思えるくらい印象深かったです。

他のレビュアーの方が書かれていた映画「ビッグ・フィッシュ」に
似た感触というのが、とても府に落ちました。
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19 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
ショーン・タン最新作。

『アライバル』『レッドツリー』と違い、今回は短篇集。
同じ町を舞台にした連作というわけでなく、郊外のどこかのお話、という解釈でいいのかな。
また、既訳作が絵がメインだったのに対して、今作は字が多い。しかし、そこに表されるヴィジョンは、けっして期待を裏切らない。無論、奇妙な風景、奇妙な生き物は健在。

個人的には『ビッグ・フィッシュ』を観た時と似た感触。
本当に空き地に水牛がいたのかも知れないし、宇宙人の留学生が来たのかも知れないし、町が本当に切れているのかも知れない。もしかしたら、水牛ではなく浮浪者で、宇宙人ではなくアジアからの留学生で、単に町の途中で歩くのに疲れただけかも知れない。
ショーン・タンの絵描くファンタジーはこちら側と地続きのどこかではなく、薄い膜を隔てているんだよね。その膜を破れば現実が視えるかも知れないけど、その行為は重要ではない。虚実の膜に覆われていようとなかろうと、そこから伝わってくる楽しさ、寂しさ、驚きは本物であり、現実が見えたとしても感動は減じない。今回は字が多いことによって、この膜の効果を非常に高めている。文章だけの印象と、そこに添えれれた絵とのギャップ。そのギャップがファンタジーの源。

お気に入りは、
「水牛」「エリック」「お祖父さんのお話」「名前のない祝日」「ぼくらの探検旅行」あたり。特に、絵の効果を最大限に利用した「エリック」は涙腺に来る。
「遠くに降る雨」「記憶喪失装置」「ペットを手作りしてみよう!」などは、タイポグラフィでしっかり遊んでくれていて素晴らしい。「記憶喪失装置」の周りの記事の希望のなさと言ったら。

他の作品の邦訳も是非!
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