昔、アニメ映画版を観た記憶があったが、実は直木賞受賞作だった(第99回 直木賞受賞)。アニメの記憶が濃いのか、読む前までは、ずーっと少年のちょっとした冒険小説っぽい物かと思っていたが、だいぶ違っていた。
全体的には、二部構成で、前半がクーと洋平の出会い、そして愛情を育んでいく育成/成長物。前半部分は、クーやイルカのブルーとホワイトチップ、レトリーバーのクストーと交流、洋平の島での日常生活について描かれている。それぞれがとても愛らしく描かれており、読んでいてほのぼのする。
後半はクーとその一族を巡る、冒険/アクション物である。後半になると一気にアクション性が増す。そのギャップに少々戸惑うが、アイデア勝負な戦闘など、なかなか面白みがある。また、なぜ敵がクーを狙うのか、その辺も見どころのひとつ。なかなかスケールの大きい作品である。
また、アニメ映画版も観てみてくなるなぁ。