言わずもがな、NHK金曜時代劇、藤沢周平の代表作「蝉しぐれ」の主題歌。 卑劣な策謀を描きつつも、みずみずしさを保ったまま進行する奇跡の原作の映像化は、企画の段階から慎重に、丁寧に進められたのでしょう。 出演者も演出も文句無しに良いのですが、この主題歌が特に印象に残りました。
真に好きな人への想いが溢れ出す寸前で、必死に心の均衡を保っている強さを感じます。 相手の心の強さに自分が助けられていたのだと気付き、過ぎてしまったやり直せない時の重みに愕然とする。
心ならずも藩主の側妾として生き抜く「おふく」の代弁者として、普天間かおりさんは見事に歌いきったと思う。
カップリング曲の「いつかの空」も、「遥かな愛・・・」とバランスのとれた真面目で品の良い歌です。