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何か必然的な理由があって自分は今ここに在る、という思いを持ちつつ、ピンと張りつめた神経で世界と対峙していく文章は、日野氏ならではでしょう。少ない経験から最大限演繹して思索を突き詰めて行く筆者が辿り着いたのは、何かが足りないという焦燥感ではなく、すべてが満ち足りているという充足感のように思います。この世界の全部とつながっていて、この時空の流れの中で生かされているという感覚は、孤独感ではなく、世界との連帯感を感じ取っている筆者の余裕なのでしょう、そんな雰囲気が伝わってくる美しい日本語の本です。
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