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道 (新潮文庫)
 
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道 (新潮文庫) [文庫]

白洲 正子
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

当てもなく歩くのは、私の得意とするところ―。大和から伊勢大神宮を目指し、いくつもの峠を越えて辿った古の道。暗い林から出て眼にした、三日月のもと濃い山の影が刻々と下界を浸していく、生涯忘れることの出来ない眺め。石仏に招かれ、奈良の山奥の寺を訪ね歩くうちに体感した、古代人のおおらかさ。日本文化の根幹を見つめ、古代と現代を瞬時に射抜く、珠玉の歴史紀行。

内容(「MARC」データベースより)

日本の自然ほど多くのものが含まれているものはない。その中には、宗教も、美術も、歴史も、文学も潜在している。本伊勢街道から比叡山までを往く、著者の自然観が表現された歴史紀行。『芸術新潮』掲載を単行本化。 --このテキストは、 単行本 版に関連付けられています。

登録情報

  • 文庫: 248ページ
  • 出版社: 新潮社 (2011/12/24)
  • ISBN-10: 4101379122
  • ISBN-13: 978-4101379128
  • 発売日: 2011/12/24
  • 商品の寸法: 15.7 x 10.8 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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By 宣長さん トップ50レビュアー
形式:単行本
 ぼんやり旅する…それもいいかもしれない。しかし、それでは寂しすぎはしないか。
 著者は自然と古典の融合する【心の旅】をしている。どの旅にも、その道の脇に見捨てがたい古典の奥行きを見出す。
 本書の巻頭を飾る「本伊勢街道を往く」にそれを跡付けしてみよう。
「伊勢」も単なる伊勢ではない。万葉の歌を思い出す。伊勢に参っても、その道を歩いても、次の歌に思いを馳せなければ寂しすぎる。

 ー大津皇子、ひそかに伊勢の神宮に下りて上り来ましし時の作ー
二人行けど行きすぎがたき秋山をいかにか君が独り越ゆらむ

 ー大津皇子薨りましし時、大来皇女伊勢の斎宮より京に上る時の歌ー
神風の伊勢の国にもあらましを何しか来けむ君もあらなくに
  
 三輪山をめぐっている時、二上山が忽然と浮かび上がって
うつそみの人なるわれや明日よりは二上山を弟背(いろせ)とわが見む

 自然に古典を重ねると言ってもいいのだろう。その重層性に旅の心は深まっていく。日本の自然ほど文化の香りを含み持つものはないだろう。文学だけではない。宗教も、美術も、歴史も、潜在してふところが深い。本書を読んで、旅する意味が倍加するような気がする。

  
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