「日本が、地方から復活しない原因は何でしょうか。
原因は、道路です。地方のほとんど唯一の交通手段である自動車が通る道路が、あまりに不便で、ムダだらけで、使えないからです。
そのために、自動車しか移動手段がない多くの地方は、交通の面で、大きなハンデを負っています。
それが大きな原因となって、日本は、過密と過疎の国土から抜け出せません」
「せっかく作った約8000キロに及ぶ高速道路のうち、その65%にあたる5200キロは、料金が高いために活用されていないのです。
並行している一般国道は混雑しているのに、巨額のお金を使った高速道路は料金が高くて使われていないのです。・・・
少しくらいの深夜割引を導入しても、高速道路の通行料金がまだとても高いために、トラックなどの大型車は一般道を通り続けています。
このため、一般道での渋滞や事故、排気ガスなどの深刻な問題が解消されていないのです」
「よく、道路公団民営化は、国鉄民営化と似たようなものだと誤解されています。しかし、高速道路と国鉄とはまったく違います。
高速道路は国道の一種ですから、無料開放が原則です。いま通行料金を取っているのは、借金を返すまでの期間だけの「特別措置」にすぎません。
・・・最終的に通行料は無料になり、収入がほとんどなくなるのですから、高速道路会社は、JRのように上場することはできません。
なくなるはずの会社の株式を一般の国民に販売することはできないからです。国鉄は違います。
鉄道ですから料金を取るのが事業の大原則です。民営化することはできても、無料にすることはできません。当然のことです。
列車も運転も列車を動かすエネルギーも、駅の運営も、鉄道会社が用意するからこそ、乗客は鉄道を利用できるのです。
これに対して、高速道路では、自動車も運転もガソリンも、高速道路ユーザーが自分で用意します。・・・
高速道路と一般国道との違いは、自動車専用であるかどうかの違いだけです。・・・
あくまで料金を取り続けないと成り立たない鉄道とは、根本が違います」
「なぜ国道は無料なのでしょうか。それは、道路を無料で提供しなければ、経済を豊かにできないことは、近代国家の常識だからです」
「高速道路ユーザーはガソリン税などを負担してきました。ところが、その税収は高速道路には使われず、一般道路の建設に使われてきたのです。
そのうえで、高速道路の料金を取られているのですから、二重取りされていたのです。ですから、高速道路無料化を実現することは、
本来の姿に戻り、高速道路ユーザーの税金で、高速道路の借金を返すにすぎないのです。高速道路無料化が実現したときの、
地方を中心とした経済効果はいうまでもありません。日本経済の変化の第一歩が踏み出せるのです」