オンライン小説の書籍化。シリーズ三作目です。
今回は反聖女派の襲撃、聖女シェリアスティーナの魂が帰還=ユーナが消える、など一気にお話が動きました。
これまでシェリアスティーナが行ってきた悪行に対する誹謗中傷を一身に受け止めてきたユーナですが、国王やライナスの言い分は最もで、国を動かす立場の人間からすればユーナの考えなどまさしく綺麗事でしょう。
誰かに傷ついてほしくない、その想いだけでどうにかなるほど現実は甘くないです。心動かされた者もまた確かにいますが、ユーナは身代わりを終えて一旦消えてしまいましたので、今後どうなるかです。
シェリアスティーナにしても、正気に戻ったからといってこれまでの罪は決して赦されません。奪ってきた命に対してどう償うのか、こちらも正念場だと思います。
ユーナみたいな良い子も最近は少し珍しいですし、笑いの部分はほとんどありません。まさしく王道のシリアスストーリーです。ですが、嫌な重さではなく、切なくて心が洗われるような正統派だと思います。
キャラの科白がとてもお上手です。胸に響きますね。
個人的にはイーニアスが好きです。金髪碧眼で王子様の外見をしながらも不憫で(笑)。
書籍版はじっくり進める様ですので深みが増して良いお話になるでしょう。オススメです。