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道徳教育はホントに道徳的か?: 「生きづらさ」の背景を探る (どう考える?ニッポンの教育問題) (どう考える?ニッポンの教育問題)
 
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道徳教育はホントに道徳的か?: 「生きづらさ」の背景を探る (どう考える?ニッポンの教育問題) (どう考える?ニッポンの教育問題) [単行本(ソフトカバー)]

松下 良平
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,575 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容説明

◎ルールを守れる人は善良だ! ◎私欲を追及してはいけない!   
◎ひとに迷惑をかけてはいけない!◎命の大切は教えなければならない! 
誰もが納得しやすい道徳の話、
でも、これってホントに道徳的ですか???
経済不況、政治不信、自然災害など、閉塞感が漂い続けるニッポン社会。ホントのやさしさ、人とのつながり、道徳的なことをマジメに考えなきゃいけない!
目からウロコ、ニッポンの道徳論が誕生です!

内容(「BOOK」データベースより)

学校で教わった狭く窮屈な道徳の見方を脱ぎ捨ててみませんか。そして、もっと大きくゆったりと道徳教育について考えてみませんか。きっと世界が今までとは違って見えてきますよ。

登録情報

  • 単行本(ソフトカバー): 368ページ
  • 出版社: 日本図書センター (2011/10/24)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 428430447X
  • ISBN-13: 978-4284304474
  • 発売日: 2011/10/24
  • 商品の寸法: 18.8 x 13.2 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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小学生だった私にとって、道徳の授業は、低学年の頃は「先生の答えてほしいことをあてる時間」、高学年になってからは「窓の外を眺めて他事を考える時間」でした。なぜなら、道徳の授業はいつもうさんくささを漂わせていたからです。そういえば、6年生のときは道徳の時間は、自分がおくれている科目の勉強をしたり、図工など作業のおくれている課題をやっていい時間でした。あの先生も、もしかしたら道徳の授業に対して疑問を感じていたのかしら。
この本は、その私の感じていた「うさんくささ」の原因を、いろいろな例を用いて説明してくれます。
この著者の提案するような道徳の授業のあり方だったら、すごく一生懸命参加したかも!と思わせてもくれます。
小学校の先生方には、ぜひぜひ読んでいただきたいです。そして、私と同じように、道徳の授業にうさんくささを感じてきた中・高生のみなさんにもぜひ! おすすめです。
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2 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
タイトルから軽いエッセイかと思ったが、内容はかなり深く、日本の道徳教育の根本的な問題までを深く掘り下げながら論説している。
現代人に比較的受け入れやすい反利己主義的な思いやりを取り上げて、その問題点を示し、自己愛の拡張としての思いやり、という考え方があることを示した。
教育の現場では、戦前・戦後とも利他主義を推奨する傾向が維持され、児童たちの内面には建て前の利他主義と本音の利己主義とが共存するようになった。
そもそも道徳とは共同体の中で、不文律として形成されていったものだ。そのような道徳観に対して、近代以後に西洋からもたらされた市場モラルによる道徳観が幅をきかせてきた。それは共同体道徳から発生したものであるが、多くのルールにより規制することにより成立するものであるので、あいまいさがなく、現代人には受け入れやすいものとして広まってきている。しかし、市場モラルによる道徳はルールに従うことを強制するあまりに、グレーゾーンを狭め、現代における多くの問題を発生させている。
ルールさえ守れば良いとする市場モラルは、あくまでも不文律な共同体道徳を土台にしていることを理解し、ルールの手前にある道徳観をもっと重視することが必要としている。
たしかに共感を基軸とした共同体道徳は人生観の根底にあるのがふさわしいが、紛争などにより共感が失われた関係ではルールにより厳密に白黒を判断する市場モラルの役割も重要となる。著者の記すように市場モラルを必要悪として認識することが肝要なのだと考えられる。
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5 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 清高
1.内容
現在の日本社会は、著者の言う「市場モラル」が浸透して、「『生きづら』」(タイトルより)くなっている。このような社会になった原因の一つは、道徳教育にあるという。近代国家における日本(大日本帝国含む)の道徳教育は、一貫して利己主義の擁護と利他主義による抑制をベースとしており、その内容が問題になることはなかった。これに対し、著者は、ケアリングの理論をベースとした、共同体道徳の重要性を指摘する。だからと言って、市場モラルを全否定はできないし、する必要もない。要は、共同体道徳をベースとして、市場モラルを飼い馴らすべき、ということである。
2.評価
著者の言う共同体道徳は、政治または法哲学のカテゴリーでは、共同体主義と言われる立場を採っていると思った。私もマイケル・サンデルさんの本(『これからの「正義」の話をしよう』)で共同体主義に触れたが、サンデルさんの本よりも、日本社会について書かれているからか、説得的だと思った。ただ、おおむね著者の言う市場モラルには問題がないこと、ならびに共同体主義・道徳の弱点に触れられていないこと(基本的に個人の選択を尊重しない。哲学者の妄想だけではなく、著者の言う市場モデルにも、それなりの合理性があるから普及する)から星1つ減らし、星4つ。要は、どんなモラルでも、自分の頭で考えることを忘れないことが肝心なようだ。
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